NPO法人PEACE ON相澤(高瀬)香緒里による日誌的記録(~2007年まで)


by peaceonkaori
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境(9月30日)

今日から冬時間になるそうである。1時間とくした気ぶん。

e0058439_75417.jpge0058439_74430.jpgよく買いに行っていたホテル近くのファラフェル屋さんにて。「今日シリアへ発つの。あなたのファラフェルはとっても美味しかったわ」と告白すると、おじさんは「そうかい、そうかい」とにこにこ笑ってくれた。初めて来た時よりずいぶんフレンドリーな感じ。ファラフェルとジュースで30fils=約45円、おまけしてくれたのかも。

インターネットカフェ、そしてクリフホテルのサーメルくんのところに寄る。

「燃えるイラク」議長として日本でも講演なさったイラク人のマジドさんと落ち合う。来日時にナンパしてメル友になり(?)、アンマンで再会というわけだ。
待ち合わせ場所をこちらの安宿に変更してもらうとかれは時間きっかりにご到着、逆に待たせるはめになる。しかもタクシー運転手が道もわからず猛進し、激しく時間をロス。3JD以上を要求する運転手に、わたしは1JD札を突きだしてタクシーを飛び降りた。かれは、ロビーでは待たずに、おつきの2名を従えておもてをうろついてらした。高級車で高級ホテルへと連れてゆかれる。かれのその貫禄たっぷりの体格といい物腰といいこのシチュエーションといい、なにかの物語のなかに迷いこんだみたいだ。
カフェテリアであらためて話し始める。ボスとしてYATCHを紹介し、YATCHがPEACE ONワークスをプレゼン。かれは、ファルージャ避難民キャンプへの支援の内容やイラク人スタッフのことなどについて、調べ上げるようにメモをとる。信頼できるかをチェックされているわけだが、ひじょうにていねいに聞いてくれた。かれはドレイミ族のとても頼りになるかたなので、今後どのように連携してゆけるかを議論した。
おつきのかたは隣のテーブルで片時も気をゆるめてはいなかった。かれがさっと手をあげたり声をかけたりすると、かれらはじつにスマートに対応していた(かれは会話中は携帯電話のバッテリーまで抜くんであった)。わたしが途中でお手洗いに行きたいと申し出ると、おつきの1人がその鍛えあげた身体で案内して待っていてくれた。
イラクについて話し合っている時はあふれる威厳がかれのオーラを形づくっているのだけれど、わたしと他愛もない話をする時にはかれはにっこりと頬を弛緩させてくれた。そのコントラストがかれの紳士的チャーミングさを増し、そのやさしさに包まれるようにしてわたしは、イラクの厳しい現実について会話しても、どこかほっとできたんであった。
帰りもわざわざ送っていただき、おわかれ。かれとかれらの無事を願う。

e0058439_754315.jpg原文次郎さんと、イラク食堂で晩ごはん。ほんとうならダマスカスへ向かっているところなのに、もう1件の約束の相手が連絡をよこさず出発できないでいたのだった。
通りには、赤色ナンバープレートのイラク行きGMCが停まっていた。これに乗れる日は、いつやって来るのだろうか。
午後10時、チェックアウトしたホテルのロビーでうなだれる。YATCHがフロント係に叫ぶ、「ねえ、もう1度チェックインしてもいいかなァ」。
鼻のひん曲がるような臭いのお部屋で、寝るだけ寝ることにした。明朝、シリアへ。
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by peaceonkaori | 2005-10-03 07:04 | 中東にて