NPO法人PEACE ON相澤(高瀬)香緒里による日誌的記録(~2007年まで)


by peaceonkaori
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いよいよダマス(10月1日)

おはよう。今日こそはシリアに行かなくては。臭いお部屋だったからか、鼻筋が痛い。

e0058439_793320.jpgアンマン出発前に、画家のハニ・デラ・アリさんのお家に寄る。
まだ食べていないわたし達に、朝食まで用意してくださる。トマトの炒めたのとか、タイーブ・ジッダン(ちょう美味しい)。ご家族の笑顔に囲まれていただくごはんに、「アナ・サイーダ(I'm happy)」と繰りかえす。
ムスタファがYATCHに絵をプレゼント、わたしもナバから絵をもらう。11月に銀座のギャラリーでハニさんのワンマンショーが決まっているけど、ファミリーショーでもいいくらい。そしてなんと、ハニさんご自身がわたしの似顔絵を描いてくださった!(うれしいので、そのうちトップ写真にします。)
e0058439_7101075.jpge0058439_7113641.jpgハニさんとYATCHが来日時の航空券を手配しに行っている間、わたしはオム・ムスタファ(ムスタファのお母さん)とムスタファの先生との面談へ。ルカイアとハッスーニの手をひいて、学校まで。ムスタファの成績は、ヴェリーグッドだった。すきなスポーツを控えて勉強にいそしんだおかげで、イラクから移住しても保てたのだ。往き帰り、かたことの英語とかたことのアラビア語で色いろと話す。オム・ムスタファもやはり、イラクはよい国で恋しいけども今は危険だからとおっしゃる。6歳のルカイアまでもが愛らしい声で、「アメリーキ、ムシュケラ・カビール(アメリカ、大問題)」と叫んでいる。サダムの時代も悪かった、だけど今はもっと悪い…というのが、ここへ来てひじょうによく聞くイラク人の声だ。
e0058439_712119.jpgルカイアはまたもわたしのために、太陽とお花の輝く絵を描いてくれた。そしてハッスーニまで。鉛筆がきで見えにくいかもしれませんが、この宇宙人みたいなのが、ベッドに腰をおろしているわたしなのだそう! ハニ家イチの前衛画家ハッスーニ、まいりました。
アンマン駐在の原文次郎さんも合流して、お見送りしていただく。はらぶんさんは、医療支援で病気のこどもと多く会うので、元気いっぱいのこを見るとなんともよいものだとおっしゃる。
ルカイアは何度も「カオリ、バイバイ。バイバイ、カオリ」と云ってくれる。インシャッラー(神がお望みならば)、また会いましょう。

哀しいかな、ヨルダンではお買い物も観光もいっさいしなかった。ハードでタイトでヘビーで、それでいてハッピーな12日間だった。

e0058439_7112884.jpgアブダリというターミナルから、ダマスカス行きのセルビス(乗り合いタクシー)に乗る。1人8JD=約1280円で、4人揃ったところで出発。国境では出国税として、1人5JD=約800円を支払う。
同乗者はほとんど英語がつうじなかったので、かたことのアラビア語だけで会話。ここでも「アメリーキ、ムシュケラ・カビール」という声が。そして「ウサマ・ビンラディン、マーフィー・ムシュケラ(ノープロブレム)」といって笑いあう。
シリアに入ると、マクドナルドもケンタッキーフライドチキンもバーガーキングもピザハットも見あたらない。コカコーラだけはあるのだけれど。

e0058439_712476.jpg3時間半ほどでダマスカスに到着。ホテルにチェックインして、街を散策する。
街はもうすぐ始まるラマダンの準備に入っていた。三日月とお星さまのランプは、ラマダンの飾り。
e0058439_7122818.jpge0058439_7124347.jpgブツブツのついた橙色の果物を売る屋台がやたらと目にとまる。聞くと、サバーラといってサボテンの果実なんだそうだ。試食させてもらうと、ひんやりと甘かった。
お酒屋さんでビールを買うことにする。ところがお店のひとが売ってくれない。宙を指さすのでハテネと思っていたら、おおそうなのね、モスクからイスラム教のお祈りの声が街に響いているあいだは販売しないらしい。皆おもてに出て、じっと聴き入っている。ダマスカスにはキリスト教徒も多いと聞いているけど、こういった配慮はなんだか好いね。
7つのジャバル(山)のあるアンマンとは違って、ここダマスカスは自転車やバイクをよく見かける。ちょっとした洒落っ気など街もどこか西欧風にもかんじる。長い歴史をもつせいか、様ざまな血の混じったような彫りの深い顔つきのひとが多い。代表YATCHは「シリアは美女が多いなあ」と鼻の下を伸ばしていた。
e0058439_7135166.jpgオープンカフェでアルギレ(水たばこ)をぷかぷかする。こういったなんでもない時間をもてるのは、かなりひさびさのこと。あらわれては消えゆくスモークに、しばし身体をもたれさす。騒がしいこの街で、すこしゆっくりできたらいいけど…どうかしら。
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by peaceonkaori | 2005-10-03 07:13 | 中東にて