NPO法人PEACE ON相澤(高瀬)香緒里による日誌的記録(~2007年まで)


by peaceonkaori
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原爆の図/ハニ講演

e0058439_2115041.jpg23日、埼玉県にある丸木美術館を訪れる。
屏風に描かれた原爆の図。黒色と灰色と赤色は、つまり焦げた身体とスモークと血の色。人間としての本能で、ぜったいにあってはならないことを目撃してしまったような感触に陥った。人間としての大罪、同時に人間としての拒絶反応。
そして今イラクでおなじようなことが起こっている、そのイラクから来たハニさんとこれを見ている。わたしにはまったく居場所がなかった。ハニさんは静かに涙を溜めていた。絵を鑑賞して泣くのは初めてのことだという。

e0058439_212474.jpg夕刻になって、川越市でのLAN TO IRAQ展の最終日に顔を出す。ハニ画伯のご登場に、会場が沸く。
夜には講演もおこなった。ハニさんは最初きんちょうしていたようだったが、しだいにリラックスし出し、最後には冗舌に振る舞った。前夜、日本の発展のことやサッダームのこと、わたし達は色んな議論を交わした。ハニさんは云う-イラクには何千年の歴史があり、それはいかようにも踏みにじられないものなのだ。長老を敬い目下にはやさしくするってもんじゃないのか。それはハニさんの作品にくっきりとあらわれている。古代文明から得たインスピレーションの連なり、豊かな歴史への誇り、生き物として大地から吸いとった魂のようなものが、ハニさんの絵画にはある。ええ、わたしは純粋に、ハニ芸術のファンです。だからなおさら、人びとの生命のみならずこころや文化やちょっとした美術品までもが壊されてゆくイラクのこの現状に、黙ってはいられない。闘います、わたしは。
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by peaceonkaori | 2005-11-25 02:12 | イラク人来日プロジェクト