NPO法人PEACE ON相澤(高瀬)香緒里による日誌的記録(~2007年まで)


by peaceonkaori
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5人家族のように

24日、PEACE ON現地スタッフのサラマッド&アマラ夫妻が東京の空港に着いた頃、ハニさんとわたしは事務所で朝ごはんを食べたりお洗濯をしたり昼食の準備をしたりして過ごした。ハニさんはサラマッド達のために、チキンのスープを作っていた。TVで時代劇を見てハニさんは喜び、わたしはすきなキリンジの曲をかけてさり気なく聞かせたりした。
そしてそして、サラマッドとアマラが事務所に到着! なんとまあファンタスティックな瞬間だったでしょう。念願の、念願の、念願の来日ですもの。あのサラマッドが事務所の廊下を歩いていたりパスネット(東京圏交通各社共通のプリペイドカード)を使って改札をくぐっていたりするのが、面白くて仕方がない。この奇妙な感触は、しばしばわたしを笑わせた。

スーパーマーケットへ行く。オクラが10本で1ドル、おりんごも1つ1ドル、パンもじゃが芋もなにもかもが高過ぎて、みんなは馬鹿げていると大はしゃぎ。サラマッドが云う、「PEACE ONイラクプロジェクトよりも、ジャパン食糧支援プロジェクトを手掛けようぜ」!
お買い物に限らない。支援が必要なのは、日本のほうかもしれない。時々そう思う。

タイトなスケジュールと山積する仕事に追われて、毎日3時間ほどしか睡眠をとれていない。朝の6時まで起きているわたしにハニさんは、「クレイジーだよ、カオリはちゃんと寝なさい」とおっしゃる。そのとおりなんですが、あなたがたの来日が成功へと導かれるために、もうちょっとがんばらせて。

25日、北斎の絵をちらりと鑑賞してから、サラマッドとアマラとYATCHは明治学院高校で講演。ハニさんとわたしは合流した画家の増山麗奈ちゃん(PEACE ON会員でもあります)と、東京芸大に入り込む。先生にお話を伺ってみると、2年ほど前にイラクから何人かの美大生を招聘していたという。これには驚いた。学生も画家もお互いに行き交うようなことを仕掛けたいなあ、など思う。

夕方のラッシュ時に地下鉄に乗る。ハニさん、かたまる。「ジャパン、ムシュケラ(問題)」とここでも呟かれた。
ハニ個展のギャラリーでも、ポストカードや新たに作ったハニ図録を、「あげるんじゃなくて売るの?」と尋ねられる。やはりアーティストとしては来場者全員に、図録を配りたいらしい。物品販売はPEACE ONのたいせつな仕事の1つなわけで高品質のものをお売りしているつもりなのですが、そう云われるとなんだかじぶんがお金にまみれた人間に思えてくる。まあ、とにもかくにも図録は上出来と自負しているのでみなさんぜひにお買い求めくださいね。1部800円で、今ならハニさんのサインつき(←大量にサインさせるこの事務局員)。

夜はジャーナリストの常岡浩介さん邸にて、お鍋パーティ。常岡さんも安田純平さんも最近イラク入りを果たしている。もちろんサラマッドとは旧知の仲だ。イラーキーはお鍋を気に入ったもようで、ほっとあんしん。
かれらの短期滞在中にあちこちからお呼びがかかって有難い、でもぜんぶにお応えできずに申し訳なし。
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by peaceonkaori | 2005-12-04 04:24 | イラク人来日プロジェクト