NPO法人PEACE ON相澤(高瀬)香緒里による日誌的記録(~2007年まで)


by peaceonkaori
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

「シルワン・バラン+ハニ・デラ・アリ~現代イラクを描く!語る!~」

e0058439_18162476.jpg10月1日、今日は1日かけてのイベントの日。
イラク情勢のせいで日本人スタッフの現地行きが招聘1週間前ぎりぎりにまでになり、中和ギャラリーでの今回のイラク人作家展も都合により早まってしまい、予期しない事態が次から次へと舞いこんできた。実行メンバーとのミーティング不足や事務局としての作業の遅さなど、始まる前から反省点を挙げてもきりがない。
e0058439_18163715.jpg後悔さきに立たず、後悔は終わってからでもいいよね。インシャアッラー(神がお望みならば)の精神で、睡眠不足の我が身に気合いを入れ、えいっと乗り切ることにする。
会場の東京都美術館は「ペルシャ文明展」の最終日でもあるし流れのお客でも来ていただければ、などと前向きに考えてみたりもする。人数だけが問題でもない、メイン出演者であるシルワンハニと主催者であるPEACE ONの両者が、ほんとうに有意義と思えるイベントをつくり上げていこう。それは素直に信じられた。実行メンバーのあたたかさも身にしみてくる。よっしゃ、本番や。

午前からのライヴペインティング。
シルワンとハニの2人は、大きめの色紙に即興でアクリル画を描いてゆく。ものの5分か10分で、1枚ができあがってしまう。2人とも即興が得意ではあるけどもそれにしたって、速い。シルワンがイラクの生命を象徴するなつめやしを描いたかと思えば、ハニは顔をモチーフにカッターや筆の逆をつかってワシーファなどの文様を入れてゆく。まさに、競演。ナスィール・シャンマとオユーンのアラブ音楽をバックに、2人は時にくすくすとお喋りをしながら、あっという間に1時間が経過した。2人ともそれぞれ4枚ずつを完成させて、終了。
オペラだってオーケストラだって歌舞伎だってお芝居だってほかのどんな芸術でもそうだけど、ライヴというのは、アーティストとわたしとが同時代に生きているという喜び、その創られる場に立ちあえるという喜び、今ここにわたしが存在していると認識できる喜び.......芸術活動においてそれらに勝る喜びをわたしはまだ識らない。

午後からは、まず相澤がかんたんにPEACE ONとLAN TO IRAQプロジェクトの説明など。そして、シルワン、ハニがそれぞれ講演。わたしは受付などばたばた動いていたためほとんど聞けなかったのだけれど、質疑応答や即興アートの解説など充実した内容だったようで、よかったよかった。だってイラクには7千年もの豊富な歴史があるんですものね。始まる前に「なに話すか決まった?」と尋ねたら、「何時間でも話せるよ」ですって。
そしてなにより、終了後の2人の満足そうなお顔。それを見ただけで、もうどうでもよくなってしまう。アッラーイサハディック(おつかれさま)、そしてシュクラン・ジャジーラン(どうもありがとう)。
[PR]
by peaceonkaori | 2006-10-11 18:18 | イラク人来日プロジェクト