NPO法人PEACE ON相澤(高瀬)香緒里による日誌的記録(~2007年まで)


by peaceonkaori
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アッサラーム・アライクム(あなたがたの上に平和を)

Dance For Peace Japan 2007のピースワークショップでトークをさせていただくことになり、さてどんな風に喋ろうかと、あたまで練った。今回はイラク情勢や支援報告がテーマではなく、平和についてわたしが考えることをポジティヴに話してほしいということだった。
これまでのわたしが歩んできた道をふりかえる作業は、なんというか辛いものがあった。あたりまえだけど我が人生もまた、なにもかも順風満帆に進んできたわけじゃない。いや、逆風のほうが多かったんじゃないかとも思える。だいたいの案を代表YATCHに相談してみたら、おっとでもあるかれは「もっと洗いざらいぶちまけたほうがいい、怖がってはいけない」と云った。
さらにつっこんだ私的な体験をまぜこむことにした。自己の内面を掘り下げる表出の行為は、もうカサブタになっていると思っていたわたしの傷がまだ癒えていないことを、わたしに如実に示した。でも、とわたしは思った。このトークがうまくいけば、わたしは過去に一区切りつけられるはず、わたしはイラクへの初心をあらためて胸に刻み明日へと生きていけるはず。そう信じて臨んだ。

e0058439_17271576.jpg5月30日、浜松駅から車で1時間以上もかけて、龍山青少年旅行村というキャンプ場に辿り着く。山の天気は変わりやすく、雨がしとしと降ったかと思えば、その後には何年ぶりかの虹を拝むことができた。
サンセットタイムにスピーチと聞いていたのに、行ってみたらわたしの出番は翌31日のお昼1番だと言われる。そうですかということになり、せっかくなのでイヴェントを愉しむことにした。
サイケというかトランスというかヒッピーな感じにつつまれて、いたるところにピースマークが飾ってある。ティピなどのテントを皆それぞれに設置し、思い思いの時を過ごしている。途中から一緒に車に乗って来たパーカッショニストの山北健一さんというかたは舞台で、太鼓だけで人びとを踊らせている。夕暮れがあり、夜の闇があった。酔いどれたトルコのクルド人が、クルディスタンについて嘆いている。わたしは焚き火の炎がこんなにも透明感に溢れたものなのかとじいーっと魅入るはめになり、しかし見上げればまたお月さんや星々が凛然と輝いているのも仰がずにはいられなかった。物品販売のグッズが、夜露に濡れた。

31日ヌーン、わたしはおずおずと話し出す。みんな、あたたかい顔で聞いてくれる。
詳しい内容はないしょ、うふふ。だって極私的なんですもの、その場にいてくださったかただけに。いずれ本でも出版することがあれば、文字にするかもね。
イラクに一目惚れした昔のわたし、「There is no way to peace, peace is the way(平和に至る道はない、平和こそが道なのだ)」という言葉を、「Peace」の能動性を信じてアクションしつづける今のわたし。イラクが地獄と化しても、それでもイラクをあきらめない、意地でもあきらめないその決意。それは、わたしがイラクという国の魅力に助けられたという思いがあるから。恩がえし? なんなんでしょう、このご縁は。ねえ?

ワークショップを終えてブースに戻ると、幾人かが集まってくれた。「Peace on youっすよね」と笑いかけてくれる爽やかな青年、ドレッドヘアの男性は涙腺を滲ませて「さっきイラクのひとがホープレスって云ってたけど、でも…僕には光が見えた」。かれは熱心にPEACE ONの記事を読み始めた。ピース! 溢れるユニヴァース、繋がっていると思う。

予定より早く下山することにした。携帯電話の電波が届くようになって、おっとからメールが届いた。ラヴ。
帰洛して、両親のもとでしばらく過ごそう。わたしは帰りの切符を京都行きに変更した。

*写真は、うっすらと空に架かるレインボー。見えるかな?
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by peaceonkaori | 2007-06-02 17:27 | 国内活動