NPO法人PEACE ON相澤(高瀬)香緒里による日誌的記録(~2007年まで)


by peaceonkaori
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イラク魚料理マスグーフを食す

会おう会おうと言いながら3日間も連絡が途絶えていたシルワンから、やっと約束の電話。
ハニ一家と、シルワンは「ムシーバ(大問題)」と半ば呆れ、「ヤハラーム(ご愁傷さま)」と笑っていたところだ。創作活動に入ると、シルワンはハイワーン(動物)のようになる。語呂がいいので「シルワーン、ハイワーン」と繰りかえし笑い合っていたら、ハニのこども達まで真似をして怒られる(シルワンには内緒)。

e0058439_161194.jpge0058439_1602685.jpgシルワンは、ハニ夫妻とわたしら夫妻をマタアム・イラーキー(イラク食堂)に招待してくれた。アンマン住宅街にあるマスグーフのお店へ。水槽で泳ぐ群れからイキのいいのをシルワンが選び、お店の料理人さんがそれをひらきにして窯のなかに突っこむ。
バグダードのヘワー・アートギャラリーの裏庭でオーナーのカシム・サブティが作っていたのを写真で見て以来、わたしも食べたくって仕方なかったのだ。ハニやシルワンにそのことを話すと、遠い目になってバグダードのギャラリーやカシムを懐かしんでいるようだった。

e0058439_1613149.jpgさっきまでぴちぴち泳いでいたお魚は今、じゅうじゅうと旨そうな汁を垂らし、眼前に並べられる。ビスミッラー(いただきます)。レモンをかけてフブス(パン)やスープやトルシー(お漬物)などと一緒に頬ばる。鯉のような川魚で、お味もちょうどそんなかんじ。肉厚のボディ、生き物をいただくというのがどれほど有難いのかがよく分かる。イラクの河では、漁獲高が激減しているという。わたし達がいただいたのはヨルダン産だった。
2月にシルワンに別のイラク食堂に招待してもらった時、イラクで暴れている民兵のマハディ軍の連中が入店してきたことがあったが、その後そのひとはイラクで殺されたのだという。シルワンがあっけらかんとして教えてくれた。

また、前回オーファリー・ギャラリーで開催された個展「ONLY SLOGANS」がイラク大使館の目に留まり、シルワンは近々スペインのイラク大使館の招きでスペインにて展覧会をおこなうそうだ。あれだけ傀儡政府を揶揄したものがイラク大使館のお気に召すだなんて、ちょっとびっくり。でも、とにもかくにもマブルーク(おめでとう)。

短い時間だったけど、シルワンに会えてしあわせいっぱいおなかもいっぱい。シルワンと日本の「ふるさと」を歌いながら、イラクの友と過ごすよろこびを味わうわたしがあった。
明日はいよいよ、シリアへ向けヨルダン出国だ。
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by peaceonkaori | 2007-06-18 16:02 | 中東にて