NPO法人PEACE ON相澤(高瀬)香緒里による日誌的記録(~2007年まで)


by peaceonkaori
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2006年 03月 22日 ( 1 )

若手PEACE ON会員さんに誘われ、海南島「戦時性暴力被害」訴訟の最終口頭弁論・結審を、東京地裁で傍聴してきた。
いわゆる「慰安婦」問題のなかでも、中国人女性については全くといっていいほど問題は解決していないし、なにしろわたしを含めて日本人はまだまだ無知なのだ。
わたしにとって、裁判そのものが初めての経験だった。
すこし遅れて法廷へ入ると、傍聴席は満席とまではいかなくとも若いひと達でそこそこに埋まっていて、意外に思った。この裁判を支援しているハイナンNETというグループが若者中心の集まりなんだそうだ。今日はたまたま例のNHK「慰安婦」番組への圧力問題の裁判がおなじ裁判所であったもんで少なかったらしく、いつもは満席で抽選もれで傍聴できないこともあるという。そう聞くだけでも、ハイナンNETの支援活動のパワーがつたわってくる。まったく素晴らしい。
弁護士が、文章を読み上げる。書き言葉を早口で読まれると聞いているだけのこちらとしてはかなりの集中力が要るが、言葉として発せられたそれはひとのこころに訴えるものがあった。人間として扱われない性的奴隷であった原告が絞り上げたけっして途絶えない悲痛な叫び、墓場まで携えてゆくだろうその苦しまぎれの声を、弁護士は理性的且つ的確に述べ、意見してゆく。これによって裁判官は動かされるだろうか?
なんていいながら、わたしは服用しているお薬のせいでうつらうつらしてしまったのだけどね。早く病気を治して、映画も音楽会も講演集会も裁判だって眠らないでしっかと見ていたい。口惜しい。
今日は、判決日が決まらなかった。これは、なにをあらわしているか? ひじょうに繊細で難しい問題なので、裁判官の側がよほど考え抜いたうえで判決文を書かねばならないとしたら、たいへんな作業であるから。こちらとしては、判決日の未定は希望の抱ける事態なんではないか、というのが見方だった。
判決の日までに、わたし達ができることがある。その1つが、裁判官へ葉書を送ること。皆が一言でも宛てれば、裁判官を動かすことができるかもしれない。そう思ってわたしも一筆、書いてみた。
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〒100-0013 東京都千代田区霞ヶ関1-1-4
東京地方裁判所 民事第24部
平成13年(ワ)第14808号
謝罪文交付等請求事件
矢尾渉裁判長・梶智紀裁判官・亀村恵子裁判官
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e0058439_2321085.jpge0058439_2323328.jpg終了後、神保町はすずらん通りにあるカフェベラで喫茶。
お店の壁には、JIM-NET主催でイラクのこども達の描いた絵が展示されている。こどもの絵にはほんま、手放しで降参やわあ思う。昨年お亡くなりになった長新太さんも、こどもには敵わないと常々おっしゃっていた。
PEACE ONも、イラク現代アートLAN TO IRAQコレクションの作品を飾らせてもらったりなど、なにか企画できないかしらん?と考えをめぐらせる。
注文したカフェラテは、四つ葉のクローバーがちょこんとあって可愛らしいんであった。

せっかくの神保町、大すきなみわ書房でひさびさに散財してしまったー、きゃ。ほかの古書店の前ではがんばって素通りしていたのだけど、さすがにみわ書房は耐えられへんかったの(←みわ書房はビルの5階です)。でもね、陶酔の目で手だけは必死に本棚をまさぐってました、ほんっと。懐かしい感触、昔はこんなことばっかやってたもんなあ。何冊も手にとっている隣のおじさん客に競争心をあおられつつ、それでも選びに選んで買ったのは以下の5冊。
大石真作/北田卓史絵『さとるのじてんしゃ』(78年25刷)、西内ミナミ文/西村繁男絵『きつねのフラときつねずし』(81年1刷)、平塚武二作/太田大八画『馬ぬすびと』(74年8刷)、大城立裕著/長新太絵『対馬丸』(82年1刷)、ミヒャエル・エンデ作/矢川澄子ほか訳『魔法の学校』(96年1刷)。

夕食は、神田カブール食堂で。12月にイラクの友と来た以来だ。
開店早々に行くと、店員さんはお1人で、じぶんはカバブしか作れないとのこと。それじゃあビールでも飲みながら待ってようかと頼んだら、それは無理だと。なぜならそのかたはムスリマ(イスラム教徒の女性)なので、アルコールを注ぐこともできないんであった。わたし達でサーバからジョッキに注がせてもらう。ナン(薄焼きパン)はなんとかやってみるとおっしゃって結果、出てきたそれはとても香ばしく美味しかった。ひょうじょうのうつくしいおんなのひと。
遅れて入店した店主さんに謝られる。今日は3年に1度のヴィザ更新の日で、朝の9時から並んで夕方5時までかかったという。なんてこと! なんかこうもっと、あんじょうできひんかねえ、お役所ってところは。
イラク食堂を夢見てわたしもなにかプロジェクトを立ち上げねば、と食後のチャイを飲む顔もけわしく考えに耽る。どきどき、する。構想と調査と修行、そしてPEACE ON史の新たな1頁が綴られる…かもしれない。
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by peaceonkaori | 2006-03-22 23:10 | 国内活動