NPO法人PEACE ON相澤(高瀬)香緒里による日誌的記録(~2007年まで)


by peaceonkaori
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2006年 05月 18日 ( 1 )

まばたきでも共謀罪成立

16日午後、PEACE ON事務局の仕事のそこそこに、国会まで疾走する。今日こそは強行採決か、とも噂されていた。ぎりぎり法務委員会スタートの時刻に間に合うも、30人超という傍聴人の多さに、初めはテレビでの傍聴となった。

まずは民主党の枝野幸男さんから、越境性の要件を入れない根拠にかんして質疑があった。組織的犯罪集団の参加と越境性を要しないこととが、あべこべになっている。枝野さんの連続する鋭い指摘に、誰も手を挙げかねている。
その間抜けな時の空白に、法務委員長の石原伸晃さんも「配慮しますからあ~」と、時間の経過を止めるようなだめるごようすも。法務大臣の杉浦正健さんと外務大臣政務官の伊藤信太郎さんが仕方なく答えてゆく。重大犯罪の合意が犯罪というけれど、合意が実行行為にあたるなんて、言葉として考えてみてどうしてもおかしい。ぼろぼろの法案にたじたじの答弁がつづく。
伊藤政務官は今日も、英米がそうだから、というような答えを口にするので、枝野さんは「日本はアメリカの属国ではないでしょう、与党はそう思っているのかもしれんがね!」と、なんともスカッとするようなことをおっしゃった。

つづいて民主党の平岡秀夫さんの質疑では、条約の留保について尋ねられた。条約の趣旨目的に反するなら留保できるじゃないかという平岡さんに、法務副大臣の河野太郎さんらは、今回は決定に従い留保できないとおっしゃる。
諸外国の状況についても言及があり、各国はばらばらに決まっている。
また、「犯罪に必要な準備その他の行為」の「その他」とは?というごもっともな問いにも、相手はまともに答えられない。「その他」だなんて、なんでも入っちゃうということだ。なぜ「予備」ではダメなのか、という疑問が残る。
これにたいしてもアメリカを引き合いに出してきたので、平岡さんも「いつからアメリカの属国になったんだ! 遠慮するな」と言ってくださる。

最後は、社民党の保坂展人さん。日本ペンクラブが前日15日に出された声明「共謀罪新設法案に反対し、与党による強行採決の自制を求める」の抜粋を紹介なさる。これにたいし法務大臣の杉浦さんはなんと、「ヤになっちゃうよね」と軽々しい返答。「国民が誤解していると言うならば、そんな言いかたをせず理解を求めるべきでは」と保坂さんがおっしゃっても、「法を仕上げて示す」とのこと。与党側から、「ペンクラブがヘンなんだよ」「ペンクラブなんて大したことない」という震えるような汚いヤジがとんだことを、わたしのこの両の耳は忘れない。それはペンクラブという団体の良し悪しにかかわらない。わたし達をなんとも思っていない、わたし達のための政治をおこなおうとしていない、その証としての吐き気のするようなヤジと笑い。その醜いお顔を洗わはってふんぞり返った座りかたを正さはったらどないどすの、ってね。
法務省刑事局長の大林宏さんは昨年の答弁で、「ぐるぐる回っている」「もやもやしている」と言ったらしく、それについても保坂さんは言及された。それだけ曖昧な法案ということだ。勉強不足ともとれる。
親は子に「悪いことはするなよ」と教えるが、今後は「悪いことは言うなよ」「悪いことを言うこと一緒にいるなよ」と教えなければならないのか、と保坂さんは架空の話を例にあげられた。AがワルのB達と遭遇し、カラオケに同行させられた。Bらは憂さ晴らしがしたいらしく、Aに明日も来いと言ってきた。Aはそれがなにを意味しているのかが分かって怖くなり、下を向いて黙っているのが精いっぱいの抵抗だった。解散後に密告があり、AがうなずいたとBは警察に供述する。B達がオヤジ狩りを繰りかえしていた集団なら適用されるだろう。しかも、供述中心の捜査になってしまう。大林さんは、事実認定はもっぱら証拠であり、捜査や裁判において困難だが立証しないといけない、とのこと。けれど保坂さんは述べられる、途中で「やーめた」となっても成立してしまう共謀罪は人間の良識を無視している。たいして大林さんは、共謀が成立したら犯罪になるのが共謀罪の特徴でありやむをえない、と。
そして、ついに驚くべき答弁が出た。以前「目くばせだけで共謀罪成立」というのが話題になったが、それは違いますよねというつもりで保坂さんが確認なさると、大林さんはなんと、「色んなサインがあり、ありえなくはない。まばたきも…」と言い放たれたのである! 驚愕して再度お尋ねしても「ありえなくはない」。まばたきって生理現象、みーんな共謀罪で捕まってしまう。なんとも綻びだらけの共謀罪なんである。

e0058439_81335.jpg終了後、衆院議員面会所前にて緊急集会。高山智司さんと保坂さんのアピールなど。

その後すぐに、21日に迫ったイベント「『イラクに咲く花』-見る、聞く、知る、イラクの今と私たち」の会議へ。こちらの準備だって大詰めだ。
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by peaceonkaori | 2006-05-18 18:22 | 国内活動