NPO法人PEACE ON相澤(高瀬)香緒里による日誌的記録(~2007年まで)


by peaceonkaori
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2007年 09月 02日 ( 1 )

イラクで出産する

イラク北部モースルにいるアハメッドくんに、待ちに待った息子が生まれた。アルハムドゥリッラー(神のおかげで)!
ただ、出産でさえイラク人にとっては厳しい状況のようで、報告メールは手放しではよろこんでいなかった。

おくさんは出産のために2日前から入院した。ふつうなら7時間ばかしかかるのだけど、まともなお医者さんがいなかったため、主治医はこう話したんだ。マジだよ、かのじょは2週間以上も待たなけりゃいけないだと。
かのじょは主治医を信用して病院へ行き、主治医は子どもが生まれる注射をほどこした。3本もの注射が必要だったんだけど、その病院にはなかったし、病院の外にも売っていない。だからかのじょは痛みに襲われ、20時間もノンストップで泣きつづけたのさ。そのうえ病室はひどく汚く、暑く、そして狭かった。
そしていよいよ出産。赤ちゃんが出てこられるように、ちょっとした手術をおこなった。で、信じてくれよ。出産後1時間で、かのじょは退院させられたんだ! なんでかって? 妊婦のベッドが足りないからなんだ。
そんなこんなで息子を授かった。ユースフと名づけたよ。ユースフは3日前から病気にかかってしまった。だけど外出禁止令のせいで、医者も病院も見あたらない。


生まれたばかりのちいさくてか弱いユースフの容態が気になる。
治安や停電の問題も深刻だがさらに、ニネベ内で起きた死者450名ともいわれる大爆発事件の影響が、モースルにも及んでいるらしい。
子どもは希望だね、とずっと誕生を待ち望んでいたのだけど、生まれたとたんにこうも受難がつづくとは。ユースフの、すこやかな将来を祈る。
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by peaceonkaori | 2007-09-02 22:50