NPO法人PEACE ON相澤(高瀬)香緒里による日誌的記録(~2007年まで)


by peaceonkaori
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賛同のお願い

先におしらせした3名のイラク人の日本招聘企画を成功させるため、多くのみなさまの賛同をお願いします。
立ち上げて間もない、助成金などをいっさい受け取っていない当団体の状況は、決して良いとはいえませんが、こうしてイラク人を招聘する機会に恵まれました。厳しいながらも、イラクの現在を知りイラクと日本を繋げていくために、みなさまのお力添えをぜひともお願いします。

 賛同金 個人一口1000円~ 団体一口3000円~
 賛同金振込先 郵便振替 00160-2-647637 口座名 PEACE ON *備考欄に「イラク人来日企画賛同」とご記入ください。

なお、賛同者は11月27日(日)のPEACE ON大講演会の参加費が半額500円となります。
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by peaceonkaori | 2005-10-22 02:09 | 募金・入会案内
いよいよ1か月もしたら、イラクから大すきな3名がやって来ます!

◆転送・転載歓迎◆

~イラク 混沌からの光~ イラク人画家&PEACE ON現地職員来日決定!

あの戦争開始から2年半、いまだ混沌とするイラクから、戦渦に呑まれながら芸術による抵抗を続けるイラク人若手画家、ハニ・デラ・アリ氏の個展および来日が決定しました。また、イラク支援&文化交流NGO「PEACE ON」の立ち上げから共に活動を続け、命がけで日本との友情の絆を繋ぎとめてきたイラク人現地職員、サラマッド・ハキ・モハメッド氏と、彼のパートナーでもあるアマラさんも来日します。
メソポタミア文明の時代から悠久の歴史が育んだ豊かな文化が煌き、中東における芸術の中心地であったバグダードからの、希望の光。知られていないイラクの現代アートに触れ、伝えられないイラクの現実に耳を傾け、今そこにあるイラクを全身で感じてみませんか。

*案内チラシをダウンロードできます。両面印刷して、どうぞお配りください。
招聘総合案内チラシ
11/27大講演会チラシ


○● 賛同のお願い ○●
3人の日本招へい企画を成功させるため、多くの方の賛同をお願いします。
 賛同金 個人一口1000円~ 団体一口3000円~
 賛同金振込先 郵便振替 00160-2-647637 口座名 PEACE ON *備考欄に「イラク人来日企画賛同」とご記入ください。


<スケジュール(10/25現在)>
最新情報は、PEACE ONホームページにて随時ご確認ください。

■Hani Al-Dalla Ali展(個展)■
11月21日(月)~12月3日(土)11:00~19:00(最終日16:00まで)*日曜祝日は休廊 中和ギャラリー
★作家在廊日11月21日予定

■イラク現代アート展(LAN TO IRAQ in KAWAGOE)■
11月18日(金)~11月23日(水)10:00~20:00(最終日18:00まで)*火曜休館 クラッセ川越5F川越市国際交流センター
★作家在館日11月23日16:00~
●作家講演:11月23日18:00~同館6F多目的ホールにて 参加費500円
主催&お問合せ:イラク現代アート展実行委員会 0492-22-9879

■アートライブ ハニ・デラ・アリvs増山麗奈■
11月26日(土)13:00~15:30 レストランらくだ(京王線千歳烏山駅西口徒歩5分/03-5313-8151) 参加費1000円
主催&お問合せ:NPO法人PEACE ON

■PEACE ONイラク人職員&画家来日記念「そうだ!イラクの友に聞いてみよう」■
11月27日(日)14:30~17:30 参加費1000円(賛同者500円) 養源寺白華会館ホール(南北線本駒込駅徒歩3分・千代田線千駄木駅徒歩10分・都営三田線白山駅徒歩10分/PEACE ON事務所隣) 
主催&お問合せ:NPO法人PEACE ON
※終了後19:00より日暮里のzakuroにて、交流パーティを開催します。
中東料理や水タバコを囲みながら、皆で楽しくお喋りを弾ませましょう。ディナー+お楽しみつき5000円(会員4000円)。先着50名様まで受付。お申し込みはPEACE ON事務局まで。

■ハニ・デラ・アリ展「イラク 矢臼別-Save Children Save the future-」(仮)■
11月29日(火)~12月4日(日)10:00~19:00(予定) ギャラリー大通り美術館B展示室(札幌市中央区大通西5丁目11大五ビル)
●講演:12月1日(木) 札幌エルプラザホールにて(作家&現地スタッフ)
●作家アートトーク:12月2日(金) 上記展覧会場にて作家アートトーク
●サラマッド氏函館講演:12月2日(金) 函館
(詳細はお問合せください)
主催:セイブイラクチルドレン札幌、他 お問合せ:090-1529-8528(千葉)


【プロフィール】
ハニ・デラ・アリ
1969年、イラク、ヒート生まれ バグダード大学造形芸術(絵画)科卒業
1988年、バグダードの造形芸術院にて個展
1996年、ヨルダンのシャバーブ・アル・ザルカに出展
2001年、バグダードのアカブ・ギャラリーに出展
2002年、バグダード造形芸術国際フェスティバルに出展
2003年、バグダードのアル・アブダ・ギャラリーにて6人展
2004年、バグダード、アンマン、日本、韓国など各地の展覧会に出展
10月から2005年2月まで、ポーランド文化省の招待で美術品修復の技術を学ぶためポーランドのアカデミー・ファイン・アートに留学
イラク芸術家協会会員  イラク造形芸術家協会会員

サラマッド・ハキ・モハメッド
1974年、バグダード生まれ
1998年、バグダード大学卒業(農業技師)
2000年、観光ガイド資格取得
2001~2003年、イラク文化省観光局ガイド
2003年3月~4月アメリカによるイラク攻撃の際、「HUMAN SHIELDS」(人間の盾)のガイドを担当し相澤恭行と出会う。同年10月相澤とNGO、「PEACE ON」を立ち上げ、バグダード支部長としてイラク支援&文化交流活動を始める。2004年5月フランス人元人間の盾アマラ・セルアリと結婚。2005年9月からNPO法人PEACE ON理事。

アマラ・ハキ・モハメッド(旧姓セルアリ)
1970年、フランス生まれ(両親はアルジェリア人)
イギリスでソーシャル・ワーカーの資格を取得し、1993年から子ども達と家族の社会福祉事業中心に活動。2003年3月~4月イラクにて「人間の盾」に参加。同年PEACE ONと共にイラク支援&文化交流活動を始め、フランスとイラクを往復。2004年5月サラマッドと結婚。現在は夫婦でバグダードに住みPEACEONのイラク現地スタッフとして活動。

相澤 恭行 Yasuyuki‘Yatch’Aizawa
特定非営利活動法人PEACE ON 代表・理事
宮城県気仙沼市出身。1971年生まれ。1996年まで音楽を中心に活動。その後アイルランド留学等を通じて国際交流に力を入れる。2003年2月「イラク国際市民調査団」、3~4月「人間の盾」に参加してバグダード陥落まで滞在。帰国後は全国各地で講演活動を続け、NPO法人「PEACE ON」の設立に取組む。 同年10月再度イラク入国。バグダード在住のイラク人現地スタッフ、サラマッド氏とともに、PEACE ONのイラク支援プロジェクトとして盲学校へのスクールバスサービスを開始。2004年2~4月、4度目のイラク入国、福祉施設等への支援や文化交流、現代アート作家との交流を行う。5月にはファルージャにて緊急支援を実施。 7月~8月、バグダード現地事務所を設立し、支援、文化交流活動を行う。その後はイラクの治安悪化を受けて現地入りは見合わせているが、現地スタッフを通じて支援を継続中。国内では各地講演会やイラク現代アート展を中心に活動。
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by peaceonkaori | 2005-10-22 01:57 | おしらせ

帰国報告会終了

e0058439_14534764.jpg16日(日)のPEACE ONイラク支援・ヨルダン帰国報告会、ぶじに終了しました。お越しくださったみなさま、ありがとうございました。

代表 相澤YATCHの挨拶から始まって、まずはわたしが、「イラク」との出逢い/「PEACE ON」との出逢いから話し始め、初めてのアラブ入り体験談とイラク脱出組の人びとの現実についてお伝えさせていただきました。
生まれて初めての報告会にもかかわらず、予定持ち時間の30分を大幅に超える1時間の暴走トーク(?)で司会のYATCHを困らせつつも、概ね好評をいただき、わたし自身も楽しめました。(その昔、週1ペースで難波までよしもとの劇場に通っていたほどのお笑いズキとしては)笑いをたくさんいただいたのが、すごく嬉しかった(←それだけやったらアカンのやけども!)。
ただ、今回はYATCHとのリレー形式というか報告内容を分担していたし、なじみの参加者さんからツッコミを受けながらの和やかな雰囲気で進行していたので、厳しく振り返れば省みる点ももちろんあり。今後もし機会があるなら、PEACE ON以外の場で単独でご報告できるよう、精進していく所存です。
PEACE ON主宰のイラク現代アートプロジェクト<LAN TO IRAQ>でお世話になっていて今回PEACE ON会員にもなられた芦澤礼子女史から、取材を受ける。

かわってYATCHからは、PEACE ONイラクプロジェクトの進捗状況や、来月に迫ったイラク人画家ハニ・デラ・アリさん&PEACE ON現地スタッフ招聘プロジェクトなどを説明。今回イラク人の人権団体から受け取った、家宅捜索という名の家屋破壊や拷問死の映像も紹介した。
イラクの最新情報は、ほんとうに厳しい。最悪を超えて最悪なんだが、そこにひとひらの希望でも見失いたくない。厳しいけど、けど、けども。

物品販売は、イラク製のクフィーヤやなつめやしで作った鍋敷き、またシリアで仕入れたシルク製品やアンティーク・シルヴァーアクセサリー、はたまたサッダーム・トランプ(イラク戦争時に米兵に配られたもの)まで、充実した品揃え。日本でイラクものが買えるのはPEACE ONだけかも? そしてもちろんTシャツ、ポストカードや缶バッヂなんかのPEACE ONオリジナルグッズもいつもどおり。
今後も講演会場などで販売します。事務所にご訪問くださってもOKですよ。ぜひお買い求めください。

終了後は、PEACE ON事務所での打ち上げ交流会。
大勢お集まりいただき、食べ物が足りなくてご免なさいー。ふだんのじぶんの粗食生活のままメニューを考えちゃったけど、お肉やお魚のない料理はやはりボリューム欠けますよねぇ。次回からは、アラブ大家族よろしく、大鍋とか大皿とか購入して腕を奮わなくっちゃ。

報告初心者の不慣れな様子をみごと写真におさめてくれたのは、ジャーナリストのシバレイ氏。どうもありがとう。
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by peaceonkaori | 2005-10-18 14:53
e0058439_1513154.jpg前回の銃をかまえたおんな戦士風の写真が賛否両論にわかれたので、トップのポートレイトを変えました。

アンマンのハニ・デラ・アリさんのお家に遊びにうかがった時に、ハニさんが描いてくださったものです。抽象画家ハニさんに似顔絵を描いていただけるなんて、大ファンのわたしにとってはこれは宝物にもひとしいもの。11月の来日時にはさらに色づけもしてくださるそうで、ドキドキ愉しみ。
ハニさんのこどもらが描いてくれた似顔絵もすきなんだけどね。ハニさん家族はよいなあ。
それにしたって、こんなに目が細いのかしらんアタクシ。

写真は、代表YATCHの戯画をお絵描き中のハニさん。画家の描くお姿を見ることができ、感激。
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by peaceonkaori | 2005-10-08 01:13 | おしらせ
ゆうべ、ぶじ帰国いたしました。応援してくださったみなさま、どうもありがとうございました。
出国前から不調だったPCが現地ではほとんど役に立たず帰国後にいよいよダメになってしまい、今日は1日かけて復旧にとりくんでいました。帰国報告が遅れまして、またメールのお返事も滞っておりまして、たいへん申し訳ございません。

さっそくながら、帰国報告会のおしらせです。どうぞお越しください。


■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■PEACE ONイラク支援・ヨルダン帰国報告会のおしらせ

9月19日から10月4日までイラク隣国ヨルダンはアンマンにて、イラク現地スタッフと打ち合わせ・調整をおこなった代表 相澤恭行(YATCH)と事務局 高瀬香緒里の帰国報告会を開催いたします。
イラク最新情報から、支援活動報告、またアラブでのおもしろ文化事情などなど、盛りだくさんでご報告する予定です。また、ヨルダン・シリアから持ち帰るアラブ民芸品雑貨も、さっそく販売。
お友達やお知り合いをお誘いのうえ、皆様ぜひにご参加ください。

……………………………………………………………………
日時:10月16日(日)14:00~16:00(13:30開場)
場所:文京区立本駒込地域センター 3階 和室AB
(東京メトロ南北線 本駒込駅 2番出口を右へまっすぐ5分)
資料代:500円
主催:PEACE ON
……………………………………………………………………
出席ご希望のかたは、お手数ですが事務局宛ご連絡ください。
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by peaceonkaori | 2005-10-05 23:01 | おしらせ
荷造りをしてホテルをチェックアウト、骨董品屋ユーセフさんのお店で朝食をご馳走になる。
ユーセフさんは、イラクの次のターゲットはここシリアだといわれているがまだだいじょうぶだ、というようなことをおっしゃっていた。まだ、だいじょうぶなのか。「悪の枢軸候補国」であり「テロ支援国家」であるところのここシリアの市民は、いたって明るい。
数日違いでラマダンを経験することはできなかったが、なんと今日は日食だという。テレビで太陽と月の重なる様子が中継されていた。太陽を見ないようにと注意を受ける。まぶしがりやのわたしは、ふだんから太陽は見ない。

e0058439_2246242.jpg旧市街を散歩して、はずれにある聖アナニア教会へと足を運ぶ。ここは聖サウロの目を治したアナニアにまつわる教会で、地下に洞窟のような礼拝堂をもっている。椅子に座って戦争についてのお祈りをしていたら、うつらうつらしてしまった。

タクシーで空港まで半時間で500SP=1050円。
ドバイ経由で関空、羽田空港へと降り立つ手はず。14日に及ぶアラブ滞在の最後の時だというのに、飛行機に乗った途端に熟睡してしまい、離陸にもまるで気づかない。今朝から狂ったように眠ってばかりいる。日本に帰るとか、あたまがわかっていない。 思えば、日本を懐かしく思う日はなかった。あまりにも忙しかったからだろうか、アラブがわたしの気に入ったからだろうか。今はまだ、すべての言葉は未整理のまま。
マッサラーマ(さようなら)、アラブ。また近いうち来られますように、インッシャッラー。
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by peaceonkaori | 2005-10-05 22:49 | 中東にて
朝から腰がもげるように痛い。おなかいたもあたまいたも起こるので、薬局へと走った。

昼過ぎまで自室でPC作業。ひっきりなしに聞こえてくる自動車のクラクション。
ゆうべチェックイン時に空き部屋を見せてもらった際、「ここはエアコンがつくんだ」といってスイッチをオンにしてくれたりしたけど、けっきょく決めたお部屋のエアコンはスイッチがつかない。街を歩けば、信号などないも同然で、車はいきなりバックしてくるし、トランクやバスの装置のふたが開いたままの状態も何台か見かけた。通りを横断するには、猛スピードで往来する車の隙をついて渡らないといけない。道路にも川にもポイ捨てが臭く、タクシー運転手も商人もしんじられない額をふっかけてくる。珍しく設置されているエスカレーターがやっと動いたと思ったら途中でとまって前につんのめった。
そんな1つ1つが、体調の悪いわたしを苛立たせるんであった。買いつけのためにスーク(市場)を歩いていても、あんなに愉しみにしていたシリアをじゅうぶんに愉しめない。日本の繊細さやていねいさに、あらためて感服したりもした。もちろんそこには差異があるというだけで、どちらがいいかはわからない。ただ、弱っているこの身体には、車の警笛音もしつこく呼びかける商売人もうるさくかんじるのであった。

だけど、わたしは想像する。もし、仮に、万が一、この街に爆弾の落ちる様子を、目の前を歩くこの女性が赤ん坊を腕に抱いて逃げまどう光景を。この街が気に入らないんじゃない。「ヤバニー(日本人)」と声をかけてくれるひと、誇り高く自信をもって販売するせっけん屋のおじさん、スーラ(写真)を撮ろうとすると急にはりきり出すカフェの給仕係、軒先の椅子に座り黙って手を振ってくれる老人…アンマンにしろダマスカスにしろ、笑顔で歩かないではいられない街なのだ。中国の器を口実に入店させてショールを売りつけた青年は、間違えた5OSP=105円のお釣りをわざわざ走って返しに来た。
e0058439_22412321.jpg初アラブにてほとんど仕事漬けのわたしに、代表YATCHが気を遣ってくれてすこしだけ、世界最古といわれるウマイヤド・モスクを見学する(男性は半袖でも問題ないのだが、女性は頭もふくめ全身を覆っていなければ入ることはできなかった)。聖なる場所は、疲労した心身をそっと静かにさせてくれる。
夕闇の迫る旧市街を迷路を辿るようにして歩いていると、いつの間にやらそこはキリスト教居住区だった。街の雰囲気や人びとの恰好がまるで違う。だけど、おんなじ街。教会の十字架を見上げていたら、遠くのモスクからアザーンが聞こえてきた。ぼんやりと霞む夕暮れになにもかも融合して大気に沈殿しつつあるそれを、わたしはぎゅっと胸に仕舞いこんだ。イスラム教とかキリスト教とか、そんな区別はどうだっていいことのようにかんじる。すくなくともこの街では、諍いなど起こりえないと思える。昔から共生してきたんだ。なにを今さら、ってね。

幾らか気ぶんは落ち着いてきたけども、それにしたってこの人ごみ。ラマダン前の買い物客が押し寄せているという。露出していた足首が真黒に汚れた。
スーク・ハミディーエにあるユーセフさんの骨董品屋を訪れる。閉店しかけていたのだけれど、気もち好く迎え入れてくださる。シルヴァーの首飾りや小箱など、素敵なものを仕入れることができました。みなさま、お財布を握りしめて物品販売を待っていてくださいネ。

夕食をとって、インターネットカフェで深夜まで。わたしのPCはここシリアでも、接続できなかった。
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by peaceonkaori | 2005-10-05 22:42 | 中東にて
おはよう。今日こそはシリアに行かなくては。臭いお部屋だったからか、鼻筋が痛い。

e0058439_793320.jpgアンマン出発前に、画家のハニ・デラ・アリさんのお家に寄る。
まだ食べていないわたし達に、朝食まで用意してくださる。トマトの炒めたのとか、タイーブ・ジッダン(ちょう美味しい)。ご家族の笑顔に囲まれていただくごはんに、「アナ・サイーダ(I'm happy)」と繰りかえす。
ムスタファがYATCHに絵をプレゼント、わたしもナバから絵をもらう。11月に銀座のギャラリーでハニさんのワンマンショーが決まっているけど、ファミリーショーでもいいくらい。そしてなんと、ハニさんご自身がわたしの似顔絵を描いてくださった!(うれしいので、そのうちトップ写真にします。)
e0058439_7101075.jpge0058439_7113641.jpgハニさんとYATCHが来日時の航空券を手配しに行っている間、わたしはオム・ムスタファ(ムスタファのお母さん)とムスタファの先生との面談へ。ルカイアとハッスーニの手をひいて、学校まで。ムスタファの成績は、ヴェリーグッドだった。すきなスポーツを控えて勉強にいそしんだおかげで、イラクから移住しても保てたのだ。往き帰り、かたことの英語とかたことのアラビア語で色いろと話す。オム・ムスタファもやはり、イラクはよい国で恋しいけども今は危険だからとおっしゃる。6歳のルカイアまでもが愛らしい声で、「アメリーキ、ムシュケラ・カビール(アメリカ、大問題)」と叫んでいる。サダムの時代も悪かった、だけど今はもっと悪い…というのが、ここへ来てひじょうによく聞くイラク人の声だ。
e0058439_712119.jpgルカイアはまたもわたしのために、太陽とお花の輝く絵を描いてくれた。そしてハッスーニまで。鉛筆がきで見えにくいかもしれませんが、この宇宙人みたいなのが、ベッドに腰をおろしているわたしなのだそう! ハニ家イチの前衛画家ハッスーニ、まいりました。
アンマン駐在の原文次郎さんも合流して、お見送りしていただく。はらぶんさんは、医療支援で病気のこどもと多く会うので、元気いっぱいのこを見るとなんともよいものだとおっしゃる。
ルカイアは何度も「カオリ、バイバイ。バイバイ、カオリ」と云ってくれる。インシャッラー(神がお望みならば)、また会いましょう。

哀しいかな、ヨルダンではお買い物も観光もいっさいしなかった。ハードでタイトでヘビーで、それでいてハッピーな12日間だった。

e0058439_7112884.jpgアブダリというターミナルから、ダマスカス行きのセルビス(乗り合いタクシー)に乗る。1人8JD=約1280円で、4人揃ったところで出発。国境では出国税として、1人5JD=約800円を支払う。
同乗者はほとんど英語がつうじなかったので、かたことのアラビア語だけで会話。ここでも「アメリーキ、ムシュケラ・カビール」という声が。そして「ウサマ・ビンラディン、マーフィー・ムシュケラ(ノープロブレム)」といって笑いあう。
シリアに入ると、マクドナルドもケンタッキーフライドチキンもバーガーキングもピザハットも見あたらない。コカコーラだけはあるのだけれど。

e0058439_712476.jpg3時間半ほどでダマスカスに到着。ホテルにチェックインして、街を散策する。
街はもうすぐ始まるラマダンの準備に入っていた。三日月とお星さまのランプは、ラマダンの飾り。
e0058439_7122818.jpge0058439_7124347.jpgブツブツのついた橙色の果物を売る屋台がやたらと目にとまる。聞くと、サバーラといってサボテンの果実なんだそうだ。試食させてもらうと、ひんやりと甘かった。
お酒屋さんでビールを買うことにする。ところがお店のひとが売ってくれない。宙を指さすのでハテネと思っていたら、おおそうなのね、モスクからイスラム教のお祈りの声が街に響いているあいだは販売しないらしい。皆おもてに出て、じっと聴き入っている。ダマスカスにはキリスト教徒も多いと聞いているけど、こういった配慮はなんだか好いね。
7つのジャバル(山)のあるアンマンとは違って、ここダマスカスは自転車やバイクをよく見かける。ちょっとした洒落っ気など街もどこか西欧風にもかんじる。長い歴史をもつせいか、様ざまな血の混じったような彫りの深い顔つきのひとが多い。代表YATCHは「シリアは美女が多いなあ」と鼻の下を伸ばしていた。
e0058439_7135166.jpgオープンカフェでアルギレ(水たばこ)をぷかぷかする。こういったなんでもない時間をもてるのは、かなりひさびさのこと。あらわれては消えゆくスモークに、しばし身体をもたれさす。騒がしいこの街で、すこしゆっくりできたらいいけど…どうかしら。
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by peaceonkaori | 2005-10-03 07:13 | 中東にて

境(9月30日)

今日から冬時間になるそうである。1時間とくした気ぶん。

e0058439_75417.jpge0058439_74430.jpgよく買いに行っていたホテル近くのファラフェル屋さんにて。「今日シリアへ発つの。あなたのファラフェルはとっても美味しかったわ」と告白すると、おじさんは「そうかい、そうかい」とにこにこ笑ってくれた。初めて来た時よりずいぶんフレンドリーな感じ。ファラフェルとジュースで30fils=約45円、おまけしてくれたのかも。

インターネットカフェ、そしてクリフホテルのサーメルくんのところに寄る。

「燃えるイラク」議長として日本でも講演なさったイラク人のマジドさんと落ち合う。来日時にナンパしてメル友になり(?)、アンマンで再会というわけだ。
待ち合わせ場所をこちらの安宿に変更してもらうとかれは時間きっかりにご到着、逆に待たせるはめになる。しかもタクシー運転手が道もわからず猛進し、激しく時間をロス。3JD以上を要求する運転手に、わたしは1JD札を突きだしてタクシーを飛び降りた。かれは、ロビーでは待たずに、おつきの2名を従えておもてをうろついてらした。高級車で高級ホテルへと連れてゆかれる。かれのその貫禄たっぷりの体格といい物腰といいこのシチュエーションといい、なにかの物語のなかに迷いこんだみたいだ。
カフェテリアであらためて話し始める。ボスとしてYATCHを紹介し、YATCHがPEACE ONワークスをプレゼン。かれは、ファルージャ避難民キャンプへの支援の内容やイラク人スタッフのことなどについて、調べ上げるようにメモをとる。信頼できるかをチェックされているわけだが、ひじょうにていねいに聞いてくれた。かれはドレイミ族のとても頼りになるかたなので、今後どのように連携してゆけるかを議論した。
おつきのかたは隣のテーブルで片時も気をゆるめてはいなかった。かれがさっと手をあげたり声をかけたりすると、かれらはじつにスマートに対応していた(かれは会話中は携帯電話のバッテリーまで抜くんであった)。わたしが途中でお手洗いに行きたいと申し出ると、おつきの1人がその鍛えあげた身体で案内して待っていてくれた。
イラクについて話し合っている時はあふれる威厳がかれのオーラを形づくっているのだけれど、わたしと他愛もない話をする時にはかれはにっこりと頬を弛緩させてくれた。そのコントラストがかれの紳士的チャーミングさを増し、そのやさしさに包まれるようにしてわたしは、イラクの厳しい現実について会話しても、どこかほっとできたんであった。
帰りもわざわざ送っていただき、おわかれ。かれとかれらの無事を願う。

e0058439_754315.jpg原文次郎さんと、イラク食堂で晩ごはん。ほんとうならダマスカスへ向かっているところなのに、もう1件の約束の相手が連絡をよこさず出発できないでいたのだった。
通りには、赤色ナンバープレートのイラク行きGMCが停まっていた。これに乗れる日は、いつやって来るのだろうか。
午後10時、チェックアウトしたホテルのロビーでうなだれる。YATCHがフロント係に叫ぶ、「ねえ、もう1度チェックインしてもいいかなァ」。
鼻のひん曲がるような臭いのお部屋で、寝るだけ寝ることにした。明朝、シリアへ。
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by peaceonkaori | 2005-10-03 07:04 | 中東にて
フロントに内線電話をかける。「どうも、411号室の者です」と切り出すと、「チャイとトイレットペーパーだね」と返される。毎朝おんなじ電話をかけるから、からかわれちゃった。

パンをかじりつつ、インターネットカフェでPC作業。時間がないので切り上げる。
日本大使館でイラク人ヴィザ取得のための手続き。

e0058439_703264.jpg薬剤師のハイサムさんの薬局へ行く。
ハイサムさんは、アラブ服をプレゼントしてくださった! 黒いワンピースに伝統的なパレスチナの柄が手縫いで刺繍されている、うつくしくシックで乙女らしいドレス。シャーレ(髪もすべて覆うのがヒジャーブ、髪がすこし出ていてもOKなのがシャーレだそう)とともに、さっそく着用してみる。ジャミーラ! 落ち着いた色合いなのでクラシック日本人顔のわたしでも似合う…気がする。みんなに褒めてもらう。うれしい。YATCHはディシターシャ(男性の白ワンピース)などをもらっていた。

パレスチナのワンピースをそのまま着、画家のハニ・デラ・アリさんのお宅で夕食をいただく。
e0058439_72134.jpgアルジャジーラTVが、イラクの爆発のニュースを報じていた。食卓に一瞬、憂いのムードが漂う。ハニさんがそっと、「これが民主主義さ、ブッシュのね」と呟いた。イラク人と一緒にイラクのニュースを見るのは、あまりに悲痛だ。食事前にも、米国ハリケーンのニュースが流れた時、イラクから来ているお客さんが「これは神の怒りだ」と静かに云い、またハニさんのこどもでさえも「グッド、グッド」と叫んでいた。侵略と占領をつづけるアメリカへの憤りが、これほど和やかな家庭の1人1人にまで及んでいる。それだけの被害をかれらは受けている。イラク治安悪化のためヨルダンに移り住んだかれらだが、ハニさんはもちろんこどもらもバグダードのお友達がしんぱいだしイラクに帰りたいとも云う。その言葉は、遣り切れなくもなるけれど、逆にそのほんまもんの愛国のこころが、あきらめたらアカンねと勇気をもらえるものでもある。
またもムスタファとルカイアの絵をもらった。ムスタファは、お父さんのアートの後継者になれそう。
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by peaceonkaori | 2005-10-03 07:02 | 中東にて