NPO法人PEACE ON相澤(高瀬)香緒里による日誌的記録(~2007年まで)


by peaceonkaori
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e0058439_18582938.jpg衆院第2議員会館でおこなわれた「共謀罪の強行採決を許さない 超党派議員と市民の緊急院内集会」には、200名以上の出席があり、会場は熱気でむんむんしていた。
お隣の会議室では民主党主催のおなじ共謀罪反対の集会があったようで、行き来していた人もあったとわたしはいっとう前に座ってしまったので、こちらだけ参加した。建物の外からは、反対を訴える声が聞こえてきた。

今日28日にも強行採決? と噂されていたが、なんとか回避できたようだ。ほっ。このところ、夢にまで見てうなされていたので、ひとまずは安堵の溜め息。しかしまあ、与党が強行採決をぎりぎりまで目論んでいた事実に変わりはないが。
強行採決を阻止するだけでもここまでの労力が要る。ほんま、与党は困り者やね。

社民党の福島みずほさんは、「この共謀罪には右翼も反対しているように、人権はみんなのもの。ひとのこころを国が管理する、それでは未来が分からない、未来はわたし達がつくるものだ」とキッパリとおっしゃった。
今は、ふだんの立場を超え横に繋がって団結する時。そう考えると、仲良しずきなわたしはこの共謀罪反対運動はとても素晴らしいチャンスだと思った。や、もちろん廃案に持ち込むために行動しているのだけれど。

共産党の吉井英勝さんは、「小泉内閣が幕を下ろす直前に在庫一掃のようにして次つぎと悪法が出てくる。皆さんがた市民のがんばりが与党を追いつめるんです。参院にはまわさせず、衆院で廃案にするぞ」と力をこめて話された。

日弁連副会長の松坂英明さんも『創』編集長も、「マスコミがようやく危険に気づき始めた。最後はマスコミがどうするか、どう世論を動かせるかだ」と語られた。
いっぽうで、「今日の強行採決がなくなったからマスコミが鈍ったが、そうじゃないだろ。今こそやってくれ」とか「マスメディア頼みはもう幻想。人民の力で動かそう」とかいう声も聞かれた。
それにしても、この集会でも配られていた、今日28日付けの東京新聞はよかった。1つ前の「「共謀罪に反対する大集会」報告」でわたしもレポートした26日のイベントの記事だが、見出しからして「話し合うだけで逮捕 共謀罪 反対!」「野党共闘」「衆院法務委 きょうにも採決、防げるか」で、わりと紙面を割いて大きく載っている。そう、野党共闘をわたしら市民は望んでいたはず。野党の分裂は、与党を喜ばせるだけだから。さっそく東京新聞に、「いい記事でした」ってファクスを入れようかしらん。

e0058439_185959.jpg社民党の辻元清美さんはいつもの小気味好い大阪弁で、「ひとのこころに権力が入ってくる」と嫌悪し、「GW中はどこへ行っても共謀罪、ハイキング行っても共謀罪、温泉つかっても共謀罪、とひろめてください」と笑いを交じえ、「みんなで国会を囲めないか」と提案されていた。わたし達の味方やとわたしはこころ強く思えたし、なにより輝いてはるお顔が素敵。

社民党の保坂展人さんは、「今朝は空が青かった。強行採決というギロチンは延びた」となぜか詩的だった。
次回は、5月9日の9:30から参考人質疑がおこなわれるという。なんとかして、傍聴できないものだろうか?

報告によると、国会前では26人ものかたがハンガーストライキを決行中だという。わたしは体調不良など諸事あってハンストできなかったけれども、応援はしたい。

e0058439_18593118.jpge0058439_18595139.jpg終了後、議員会館前で「教育基本法改悪法案の上程をゆるさない! 4・28緊急議面集会」があったので、そちらへも行ってみた。だいたい250名ほどが集まったそう。
教育基本法の改定は今日、閣議決定されて上程のはこびとなってしまった。
福島みずほさんがここでもスピーチをなさっていた。映画『白バラの祈り』の1シーン、ナチスに立ち向かった少女ゾフィーに裁判官が「公共の精神がないのか、愛国心はないのか」と詰め寄った場面を引き合いに出し、愛国心というやつは戦時下で利用される言葉だというようなことを訴えられた。口惜しくもわたしはお薬の副作用で、この映画の裁判シーンは映画館のシートで熟睡していた…。連れが、裁判のゾフィーの発言はほんとよかったとしきりに言っていたのを思い出す。くぅ。とにもかくにも、思想の強制は憲法違反であって、違憲の法律は作ってはいけないはず。愛国心というのはお国のためならばという国家への服従を示すものだろうし、それをこどものこころに植えつけようっていうんだから未来が恐ろしい。だいたい、わたしという一国民が未来が恐ろしいなんて思うってことは、与党側の愛国心が足りひんのと違うのォ? などと悪態をつきたくもなる。
ラストに国会議事堂に向かってシュプレヒコールをあげた。賛否両論あれど、わたしはシュプレヒコールがすき。思うことを声に出して言葉にして叫んでみるのは、自分の意思を再確認する作業になるし、なにより快い。

共謀罪廃案に向けて、GWの11日間はぞんぶんに使えるチャンス。この11日が勝負の時。
議員やメディアへのファクス作戦はかなり功を奏しているようだし、街頭での呼びかけ作戦もあり、友人知人に伝えひろめる作戦だってまだまだやろう…やれることは幾らだってあるんだ。やってやる、うちらがどんだけ怒ってるんかよう見ときよし、なんつって闘いの姿勢やったりして(ちなみに今日は、赤、黒、白、緑のパレスチナ国旗の色の装いでインティファーダーをイメージしてみたのに、同行のPEACE ON会員さんに「分かりませんよ」と一蹴されました…)。
GWの行楽の合い間にでも、皆さんもなにか行為してみませんか? 今ならキョーボーしても逮捕されませんよ、ウフフフ。
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by peaceonkaori | 2006-04-29 03:07 | 国内活動
1つ前の記事「「共謀罪法案」に反対するNGO・NPO共同声明文への賛同」でも紹介したイベント、日本弁護士連合会主催の「共謀罪に反対する大集会」に今日26日に参加してきたので、以下かんたんに報告。

e0058439_3221221.jpg会場の弁護士会館の講堂クレオは満杯にはならなかったものの、500名以上の参加者があったという。
わたしもじっとしていられなくて行った1人だ。ここのところ共謀罪について語るときのわたしが度を超して本気だからか、我が代表が「今は仕事なんて放ったらかしにしていいから、行って来な」と云ってくれた。実際にわたし達はゆうべも、午前4時まで焼酎のボトルを空にして話し合っていた。ありがとう、YATCH。

初めに、吉岡桂輔さん(日弁連副会長)から開会のご挨拶。

つづいて、海渡雄一さん(共謀罪等立法対策ワーキンググループ事務局長)が基調報告をなさる。以下は、レジュめよりわたしの要約。
たしかにマフィアやテロリズムへの対策は必要だが、人が悪さを口にしたという段で犯罪が成立する法をわたし達が選択すれば、恐ろしくてこころに思い描いたことを表現するすることもできない社会になってしまう。共謀罪、盗聴法、監視カメラ、入国時の指紋登録制度などがリンクし、国家権力にとって不都合な人間の一挙手一投足までが監視されることになるかもしれない。
犯罪とは、なんらかの被害が発生することと考える。事後的に警察が動くシステムが、近代刑法であるはずだ。人は悪いことを考えもするが、実行にうつすのはそのうちのわずかだし、未遂として終えたりもし、それらはこれまで犯罪とはみなされなかった。その原則を変え、合意だけで準備もしていないレベルで619もの犯罪類型の行為を検挙できるのが、共謀罪というやつである。それは、近代刑法の体系を根本から変更してしまう立法だ。
そもそも、9.11事件より前に国連で採択された「国際的な組織犯罪の防止に関する国際連合条約」(越境的組織犯罪防止条約)を日本政府が批准するための国内整備として、共謀罪の法案が出てきたのだが、共謀罪法案はこの国連条約より、捜査機関の権限を大きくひろげたものとなった。実は政府は当初、共謀罪の新設は国内法の原則に反するといっていた。だのになぜ、ここまで過剰な立法を提案したのだろう?
与党から提出された修正案は、犯罪をもっぱら目的にしている団体に限定してはいないし、条約のように国境を超える行為に限定もされていず、条約の認める「合意を推進する行為」よりもひろく「犯罪の実行に資する行為」が必要とされている。「犯罪の実行に資する行為」は、準備する以前の精神的な応援ですら含まれるかもしれない。修正案は評価できない。
法案によると、実行前に警察に届け出た人間は、刑を減免される。これでは、人びとを疑心暗鬼に陥れ、密告社会ができあがる。共謀罪の証拠は、人の会話とコミュニケーションそのものである。捜査のために、電話やメールの傍受を拡大することになるだろう。
与党は修正案を出したからといって、28日にも衆院法務委員会での強行採決に持ち込もうとしている。しかし、あきらめるのはまだ早い。今国会は6月18日までである。参院では、外国人の指紋を採取してデータベース化する入管法案の審議が始まろうとしている。これも慎重に審議すべき法案であり、時間をかければ、共謀罪法案の成立を食い止められる手段になりえる。市民が反対の声を議員に送り、この国の自由な市民社会と民主主義を守り抜こう!

e0058439_3222850.jpg集会には、野党議員も8名ほど駆けつけた。

民主党の菅直人さんは、ジョージ・オーウェル『1984年』のような管理社会を危惧されていた。
また、共謀罪は解釈に幅のある法であり、適用しようと思えばなんぼでもできると危機感を抱いてらした。

平岡秀夫さんは、「民主党が与党になったら、このような悪法は潰してやる」とやる気じゅうぶんだった。

社民党の福島みずほさんからは、今日に野党で反対に向け共闘していこうと決まった旨、報告があった。
再編、共謀罪、入管法、国民投票、教育基本法、と一気に悪政が押し寄せてきている、と嘆きながらも、対抗していくぞとこころ強いスピーチだった。

保坂展人さんは衆院の法務委員でもあり、共謀罪に深くかかわっていらっしゃるかた。
法務省は、共謀罪は乱発しないといいつつ、たとえば目くばせでの同意でも成立する(!)という解釈にもうなずいているという。
与党が強行採決を28日にこだわる理由は、GW前だからであって、GWを過ぎれば国民も忘れるだろう、という侮辱的な思い。「忘れるもんか、忘れさせへん!」と、わたしは憤慨する。

共産党の仁比聡平さんは、「民主主義を殺すのか」とまずお怒りになる。
「審議なく与党だけでやってしまうなんて国会のルールを破る気か。反国民性、反民主主義性で踏み躙られている。与党はケンカを売っているとしか思えない。売られたケンカは買うぞ!」と気勢があがったところで会場から拍手が。「拍手をした皆さんは共謀罪で捕まりますね」と、笑いを誘う仁比さん。「おお、捕まってやろうやないか」と、わたしなんかはつい調子に乗ってしまう。
共謀罪は市民生活のすべてが対象になること、テロ対策と治安強化の名の下に自由と人権が縛られることを、強調なさっていた。

赤嶺政賢さんは、共産党は法務委員がゼロなので歯がゆさでいっぱいだと語られる。たしかになにもできないことは苦しい、とその無念さを想像する。
衆院で通っても参院があるけども、なんとしてでも衆院で食い止めよう、とおっしゃっていた。

各界からも、ぞくぞくと発言があった。

森達也さん(映画監督)は、今の日本は「ビッグブラザー」でありそれは民意なんだ、と。わたしも常々、わたし達は見えない敵におびえている、おびえさせられていると感じている。皆、知らない。まずは知ることからスタートせねば、と締め括られた。

日弁連会長のスピーチでこころにとまったのは、合意の段階ではこころで思ったことと紙一重であり、思想を処罰することになりかねない、という警告。

外山雄三さん(指揮者)は、戦前、戦中、戦後を経験してこられた貴重なかた。当時は1人でも多く敵を殺したいと願っていたほどの軍国少年で、8月15日には念願かなわずで泣いたとまでおっしゃっていた。戦中は灯火管制をするのだが、空襲情報を得るためにつけるラジオのランプが「隣組」によって通告され、アメリカのスパイじゃないかと疑われるような時代だったという。オーケストラから考える平和、ベートーヴェン『第九』の自由・平等・連帯から導かれる平和の精神のお話を聞くことができてよかった。

星川淳さん(NPO法人グリーンピース・ジャパン事務局長)曰く、グリンピースは、国家や大企業による犯罪を止めて平和な社会になるべく活動しているのに、共謀罪のターゲットになっている。「そりゃあ、毎日キョーボーしていますからね」ですって。
PEACE ONも賛同した「共謀罪法案」に反対するNGO・NPO共同声明文(ご参照)には、わずか2週間で180ものNGOが表明したという。
「仮に共謀罪が成立したとして、すぐには大丈夫だろうが、時代が来れば政府や大企業によって恣意的に潰される可能性を100%ひめた天下の悪法だ」と強く訴えられ、拍手が起こった。

寺中誠さん(社団法人アムネスティ・インターナショナル日本事務局長)は登壇し、「どうも、越境犯罪組織のアムネスティです!」と一発かまされた。越境的組織犯罪防止条約を皮肉っての発言とはいえ、あながち冗談でもないらしい。というのも、国によってはアムネスティの会員というだけで犯罪になるという。昨日に釈放されたネパールの友人は、反国王のデモを組織したという理由で拘束されていたそう。
前回の記事で報告した上述の「共謀罪法案」に反対するNGO・NPO共同声明文の記者会見のあった19日にあわせるようにして、法務省はHPで「組織的な犯罪の共謀罪に対する御懸念について」と題して、「共謀罪は犯罪組織だけの話で市民団体は関係ありませんよ」という内容の文章をUPした。まったく、読んでいて溜め息の出るような代物だ。
「取り締まられるべきは政府側であり、それを市民の側に向けるなんざ言語道断だ!」と寺中さんは主張され、同意の拍手に沸いた。

全労連のかた(お名前失念)は、「うちら労働者なんて毎晩のようにガード下の飲み屋で、社長の首しめたろかーとか言っているんだから、日々逮捕ですよ」と冗談まじりに話されながらも、使用者責任などといって常に闘っている労組は、共謀罪によって死を宣言されたようだと嘆いておられた。

前回にも紹介した映画『共謀罪、その後』第1話の上映もあった。

脚本・プロデュースの寺澤有さんからのお話もあった。小沢一郎さんは「TVや新聞は自民党ばっかり採りあげてずるい」というような発言をしているが、今時ブログでTVや新聞で伝わってこない情報がどんどん流れるようになって1日に5万のアクセスがあるようなブログもあるのに、小沢事務所に共謀罪について問い合わせたら寺澤さんはフリーだからーというような訳の分からない対応をされたという。
これまでは市民にほとんど知られていなかった共謀罪だが、自民党が発言した金曜日以降、ウェブで検索してもかなりの数がヒットするようになったので、時間をできる限りひっぱって皆が知るようになれば、勝算があるんではないか、とおっしゃった。
「今日はキョーボーできる最後の日だ!」なんておっしゃって、そこでまた拍手なんてあったりして。

原案・監督の朴哲鉉さんは、韓国の国家保安法は現在でも存在するけれども、共謀罪にあたるような罪はないと報告された。法律というのは憲法より下に位置するはずなのに、憲法にある表現の自由なんかは守られないのか? と疑問を呈された。

閉会のご挨拶は、中村順英さん(共謀罪等立法対策ワーキンググループ前座長)から。
なにをもって共謀なのかが分からない。逮捕されるかもしれないと、「君子危きに近寄らず」じゃないけど、集会に行かなくなったりするだろう。
ラストは、「この集会も共謀だーっ。共謀しよう!」なんて勢いづいて終わりました。こんな感じで楽しかったような…まっいいか。

閉会前に、共謀罪ではないけれど、とても気になる法案について、松坂英明さん(日弁連副会長)より報告された。
その名は、「ゲートキーパー立法」。来年の国会で出る可能性があり、まだ議員もほとんど知らないようだ。
マネーロンダリングやテロ資金などの疑いのある取り引きを弁護士が依頼者から相談されたら、それを警察権力に「密告」しなければならない制度らしい。密告であるから、依頼者の秘密を死守しないといけないはずの弁護士がそれを依頼者に内緒で権力に通報する(依頼者に言えばペナルティ)。これは、弁護士制度を根幹から崩壊される悪法である。こんな法が通れば、依頼者は弁護士に不信感を抱きなにも相談できなくなる。いかなる強い権力とも闘って指揮監督を受けてはいけないのが弁護士のはず、それが弁護士が警察のスパイになってしまうだなんて。
日弁連は徹底的にこの法案に反対するそうだ。

ほんっと権力者はなにを考えているのか、共謀罪といいゲートキーパーといい、こんな次つぎと悪法を生み出そうとして、この国を壊滅させる気かと思いたくもなる。
わたしは伝統的な日本人の慎ましやかで清純な気質が気に入っている。こんな利他的でない強欲が剥き出しの政治や経済の状態には、吐き気だってしちゃう。わたし達の国をよくしたいから、わたしは踏んばる。
さあ、今から反対する法務委員に抗議ファクス作戦、そして反対議員に応援のファクスを送らなくっちゃ。まだまだできることはある、そう信じている。
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by peaceonkaori | 2006-04-27 03:22 | 国内活動
「共謀罪法案」に反対するNGO・NPO共同声明文に、NPO法人PEACE ONとして賛同・連名し、19日にはその共同記者会見と院内集会へ行ってきた(詳細)。

e0058439_0175682.jpge0058439_018783.jpg賛同団体やメディアの関係者らが、衆議院議員会館の会議室に集まった。呼びかけ団体からの発言、その他の賛同団体メンバーからの発言、そして質疑応答がおこなわれる。
「弁護士会などはたいていどこも反対を主張しているけれど、国際協力、環境など様ざまな分野のNGOが、こうしていっせいに物申すのは、異例のことではないだろうか」と呼びかけ人の星川淳さん(NPO法人グリーンピース・ジャパン事務局長)は感想を述べられた。18日の時点で、168グループが賛同を表明したという。
それほど、この共謀罪という法案に皆、危機感を抱いていることと思う。「日本の未来の展望は如何に?」と、呼びかけ人の櫛渕万里さん(国連特別協議資格NGOピースボート事務局長)もおっしゃっていた。
共謀罪という1つの法律ができるといっても、そのなかに619もの事例があり、実際には619の法律ができるといってもよい。619もあれば権力側はやりたい放題、気に入らない人間やグループがあれば、なんとでもいって逮捕できてしまう。たとえばPEACE ONの場合、イラクのこども達のために支援金を送ろうとすると、イラク武装勢力への協力金だといって、調べを受ける可能性だってある。笑いたいけど、笑い事じゃない。「一般人のわたしには関係ないわ」と思うひともあるかもしれない。けれども実際は、わたし達の普段の生活のどんなことにも適用できてしまう、それが「共謀罪」というこれみよがしな名前のもとに隠されている。国家が国民を監視する、国。そんな法案を、よく吟味しないまま市民がほとんど知らされないまま、通してもいいものか。
保坂展人議員は、「共謀罪を語るときの与党は、異常な空気に包まれている。1999年の盗聴法が採決された時と似た、冷え切った空気」と、国会のもようを語ってくださった(国会の進展の具合は、保坂議員のウェブログで読むことができます)。盗聴法、教育基本法改正(改悪)、入管法改正(改悪)などとリンクして、なにやらとてつもない国になってゆくその大きな曲がり角、それがこの共謀罪という法案だとわたしは感じている。
さらに、わたしが最も恐れているのは、人びとのこころが疑心暗鬼になる社会がやって来ること。法案では、警察に自首すれば罪が軽くなるとある。そうすれば、密告や偽の情報が行き来し、お互いを監視したり陥れたりする世の中になってしまう。これは、イラクのサッダーム・フセイン政権時代の話でなく、これからの日本のお話。息苦しくって、胸が詰まる。冗談じゃない。

フランク・パヴロフ『茶色の朝』にも似た、どこかで読んだフレーズが、あたまをよぎる。

ナチスが共産主義者を弾圧した時 私は不安に駆られた
が 自分は共産主義者でなかったので 何の行動も起こさなかった
その次 ナチスは社会主義者を弾圧した 私はさらに不安を感じたが
自分は社会主義者ではないので 何の抗議もしなかった
それからナチスは学生 新聞人 ユダヤ人と 順次弾圧の輪を広げていき
そのたびに私の不安は増大した が それでも私は行動に出なかった
ある日ついにナチスは教会を弾圧してきた そして私は牧師だった
だから行動に立ち上がった が その時はすべてが あまりにも遅かった


4月28日(金)にも強行採決か? という噂がひろまっています。
署名をしたり議員にファクスやメールではたらきかけたりデモやハンストや抗議集会に参加したりメディアに採りあげるよう訴えたり…。
時間がありません。皆それぞれの考えられるやりかたで、行為してみませんか?


○● おもなアクション(東京) ●○
とめよう改憲!私たちの手で-4.25改憲と共謀罪に反対する集い-(4月25日・霞ヶ関)
「共謀罪」の廃案を求める国会前ハンスト(4月25日12:00・衆院第2議員会館前で突入集会~8:00~16:30・国会前&17:00~7:00・日比谷公園郷土の森広場~27日・貫徹集会)
共謀罪に反対する大集会(4月26日・霞ヶ関)
・超党派の緊急院内集会「共謀罪に反対する!超党派国会議員と市民の緊急院内集会」(4月26日16:00・参院議員会館第3・4会議室)
・朝ビラ(4月28日8:30・国会議事堂前駅)&傍聴&採決阻止集会(17:00・衆院第2議員会館前)
■4月28日【訂正】
・共謀罪の強行採決を許さない 超党派議員と市民の緊急院内集会(4月28日16:30・衆院第2議員会館第3会議室)


○● 最新情報・基礎情報など ●○
・HP「共謀罪って・・なんだ?」
・HP「共謀罪に反対・抗議する京都署名」
・HP「共謀罪-5つの質問-」
・日弁連リーフレット「思想を処罰? 日弁連は共謀罪に反対します!」
盗聴法(組織的犯罪対策法)に反対する市民連絡会パンフレット「共謀罪――話し合うことが罪になる」
共謀罪新設反対国際署名運動
共謀罪に反対する表現者たちの会ブログ
共謀罪MOVIE(ムービー)『共謀罪、その後』第1話


○● 議員に抗議する ●○
もちろん全議員にはたらきかけられたらいいのだけれど、そんなことはできそうもない。だったら、地元議員だったり衆院法務委員会メンバーにファクスを送ってみては? ファクスが良策と聞くけども、メールでもいいかもしれない。(わたしは「Yahoo!みんなの政治」で色々と政治家を検索しています。便利!) いっとう有効なのは、衆院法務委員会の委員長である石原伸晃議員へ抗議を集中させることだそう。


帰りの道すがら参院議員会館の前で、座り込みをきめている老婦人と三線を弾く若いお兄さんがいた。沖縄の辺野古で座り込みをつづけているおじーおばーにたいして東京でもなにかできないかと、こうやって地道に活動をしているらしい。若い三線弾きは、沖縄から来たのだそうだ。
わたしが自分はイラク支援なんかをおこなっている者だと話すと、「やってることはおんなじなのよね」と共感してくださる。「自然破壊なんかも問題視されているけど、わたしらはイラクのこども達が殺されてほしくないからこうやって活動しているの。そういうのをね、まあジュゴン達は助けてくれているのよね」と。
わたしは辺野古へはなかなか行けないもんで、せめてものカンパをさせていただいて、その場を後にした。それぞれが、それぞれの現場で闘っている。わたしにもわたしの戦場がある。


4月25日【追記】
とらばアンケートで共謀罪についての緊急アンケート(26日21:00締め切り)があったので、わたしも参加してみました。共謀罪に賛成か?反対か? 結果は各メディア、政党に送るそうです。
ウェブログをおもちのかたは、やってみられてはいかがでしょうか。
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by peaceonkaori | 2006-04-24 00:24 | 国内活動
PEACE ONのオフィシャルページでも告知していますとおり、東京銀座の中和ギャラリーにてあす4月10日(月)~15日(土)開催の「アジアの萌芽 SPROUT OF ASIA」に、LAN TO IRAQコレクションからも、昨年の来日・個展を大成功におさめたハニ・デラ・アリとイラク美術界の大巨匠ヌーリ・ラーウィの作品を出展します。開廊時間は、11時~19時(最終日のみ~16時)です。
いつも素敵なセンスでわあっと想わせる中和ギャラリー、アジア展シリーズ、今回も愉しみです。草花の乱舞する季節、皆様もアートな銀ブラはいかがしょうか。
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by peaceonkaori | 2006-04-09 17:51 | おしらせ