NPO法人PEACE ON相澤(高瀬)香緒里による日誌的記録(~2007年まで)


by peaceonkaori
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<   2007年 02月 ( 9 )   > この月の画像一覧

e0058439_6593787.jpg24日朝、いよいよ作品を展示する。ちいさい作品を多数ピクチャーレールから透明の糸で吊るすしイラーキーは休み休みに作業するしで、数時間がかりでやっとこさ終える。
あとは、午後6時からのオープニングを待つのみだ。作家にとって個展の初日というのは最重要、そのきんちょうが見てとれた。

e0058439_70370.jpg夕刻、オープニングパーティにはぞくぞくとひとがつめかけた。日本では、まずこれだけの人数は集まらないだろう。さすがはアラブ、ダルブナー・ギャラリーである。さっそく1枚の絵が売れた。マブルーク(おめでとう)。
イラクのTV局、アル・シャルキーヤとアル・イラキーヤがインタビューに来た。川口ゆうこ画伯のみならず、わたしまでインタビューを受ける。シャルキーヤには、わたしが毎日のように胸に踊らせているイラク地図のペンダントについて、またイラク芸術について尋ねられた。レポーターの若い女性と息が合い、わたしはイラクを尊敬しているし手放しで大すきなんだ、そういうことがつたえられたと思う。イラキーヤには、わたしがカーヌーンの生演奏にあわせてイラクを代表する歌「ファーゲンナハル」を歌っているのをもろに録音された。こんなのが全イラク(どころか衛星放送で全世界)に放映されるだなんて…ワーオ。とにかく放送を待ってみよう。こちら時間で、イラキーヤは木曜日の18時から、シャルキーヤは20時からなので、イラクをはじめ世界のお友達にみなさまぜひにおつたえくださいまし。
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by peaceonkaori | 2007-02-28 07:00 | 中東にて

別世界のヨルダンへ

アテンド役としてアラブに来るのは初めてのことだ。2月20日、例のごとくぎりぎり魂で荷造りを終え、国内出張でも行くようなていで飛行機に乗り込んだ。
今回は、日本の川口ゆうこ画伯がPEACE ONのつながりでヨルダンの首都アンマンで個展をおこなうことになり、その文化交流の橋渡しを光栄にも引き受けさせていただいた。

21日朝、ヨルダンの空港に着いた途端にハプニング。なんと作品の一部が届いていないのだ。カウンターでがんがん物言っても、ここでは「インシャアッラー(神がお望みならば)」の世界。初アラブの川口さんは途方に暮れパニック、わたしはアッラーカリーム(神は慈悲深い)の精神で慰めるしかなかった。荷物はアルハムドゥリッラー(神のおかげで)、翌日に到着した。

個展会場であるダルブナー・ギャラリーのおんな主人のマダム・マヤミーンは、素敵でやり手な初老のイラク人。90年にイラクから移り住んだのだそうだ。若きマネージャーのムハンナドもイラク人、飾ってある作品もイラク作家のものが多かった。
以前ハニ・デラ・アリ画伯も云っていたけど、これってイラク人によるアート・オキュペーション!? 芸術の都バグダードからたくさんのイラーキーがやって来て、ヨルダン作家は負けているんではないだろうか?
e0058439_17365262.jpg電話をかけると、寝ていたシルワン・バラン画伯が飛び起きて駆けつけてきてくれた。ハニからはわたしが来ることなんて聞かされてなかったと云う。来日以来の4か月ぶりのハグ。「ふるさと」を歌ったりして、相変わらずのシルワンだった。

21日夜、ハニに誘われ、アンマン郊外のファヘイス村にあるアトリエ兼ギャラリーを訪ねる。
上の階ではハニ達が制作をしてい、下の階ではハニの具象画やシルワンの魚の絵など壁いっぱいに巨大な絵画が展示され各国からのアーティスト達が集っていた。制作は、1人で描くのではなく複数人によって、思い思いに絵の具をぶちまけたり筆を走らせたり削ったりしている。そこには、圧倒的なアートの生命力が脈打っていた。おすましした芸術なんかじゃない、生々しいアート。なんだか秘密結社のようで、我がハートがエキサイトしてゆくのが分かった。ハニはここで遊びながら闘いながらどんどん新しいアートに挑戦して、新しい"ハニ・デラ・アリ"になっていっているのだな。
初日にさっそくこんな世界を目の当たりにすることになって、川口ゆうこさんは画家として相当な刺激を受けたようだ。

e0058439_17374922.jpg22日は搬入。とりあえず作品をギャラリーに持ち込んで、飾る順番を決める。皆「ハルワ(素敵)」と云ってくれて、ほっ。大げさな表現かもしれないけれど、ヨルダンへはるばるヤバン(日本)を背負って来ているわけで、緊張さえおぼえる。ここインターコンチネンタルホテルという最高級の場所で個展を開催できるのは、ひじょうに名誉なことだ。日本人の作家がアラブで個展だなんて珍しいのだし。

e0058439_17383160.jpg5か月ぶりにハニのお家を訪ねる。
オム・ムスタファ(ハニの奥さん)はじめこども達もみんな元気でなにより。こどもらの成長の早いこと。長女のナバは、「おとこのこなんか興味ないわ。勉強がたいせつよ」と云っていた。ハニのこどもらは、成績が良くてお手伝いもしっかりやって親思い。ハニの人柄がよく出ている。だから大すき。日本のお雛さまを説明して、雛あられなどをプレゼントする。こども達は今3D制作にはまっているというから、おもちゃはもう卒業かな。二女ルカイアと二男ハッスーニ(フセイン)が、またもわたしの顔を描いてくれる。それにしても6歳のハッスーニはまだまだアブストラクト画家。鳥みたいにわたしを描いてケラケラ笑っていた。皆やはりイラクが恋しいと云う。けど、ハッスーニは「イラクなんか忘れちゃった」ですって。でもきっと、大人になれば…。

e0058439_17392612.jpge0058439_17394851.jpg夜には、イラク人コレクターのお家のパーティに招待される。
桁違いのリッチさで、シルワンをはじめイラクものを中心に様ざまな絵画が並べられてある。巨匠ムハンマド・ムハラッディーンのもある。PEACE ONの文化交流活動も言ってみればコレクター、わたしもある種のコレクターとして話が弾む。
パーティにはだんだんと人びとが集まりだした。ヨルダンや世界各国のアーティスト、コレクター、明後日バグダードのアダミヤに帰るイラク人。かれによれば、ニュースが大げさ過ぎるんであってアダミヤでも郊外はそんなに危なくないとのこと。そうなのかなあ、しんぱい。バーカウンターまであり、バーテンがジュースをいれてくれる。ウード奏者が、生でウードを奏でる。ハニも歌う。ちいさなアトリエのようなスペースもあり、気が向けばハニやシルワンやら画家達が絵を描いてゆく。氷を滑らせて水のかわりにしたりなんでもありなところなんか、お茶目というかさすがだ。こちらのアート界は、良い意味でのハングリー精神が宿っている。皆が即興で魂を競って遊んでいる。今日もまた、川口ゆうこさんは興奮していた。
裏の世界を垣間見た気がする、まったく、こんなヨルダンは初めてだ。おそらくパーティは朝までつづいたのだろう。わたし達は午前2時にはお宅をあとにした。

e0058439_1741109.jpg翌23日は金曜日でこちらでは休日。死海から3キロのところにあるマダム・ミヤミーンの別荘にお呼ばれする。
アンマンと違い海のそばで標高が低く、とても過ごしやすいところ。外壁には複数のアーティストによるペインティングが施され、ブランコやプールもある。トランプやバドミントンをしたり音楽にあわせて踊ったり、お庭の片隅で運転手のハッサンがケバブを焼いたり、ぼーっと過ごしたりして休日を愉しんだ。
半年前にバクーバから来たラナという女性は、バクーバは最悪でとても住めたものじゃないと云う。途中の車で一緒だったイブラヒム教授は、家族をアンマンに残して明日バグダードのハイファに戻ると云う。それでもこうして遊んでいるところがイラーキーだ。

これまでに見てきたイラクやヨルダンの現実とは違う、いわゆる富裕層のイラクの生活を見た。ただただ吃驚するわたしが、あった。それでもかれらは、イラクという大きな国を背負っていた。
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by peaceonkaori | 2007-02-27 17:42 | 中東にて
往きの飛行機で展示する絵画作品がぶじに到着しなかったり、ギャラリーのおんな主人の娘さんが交通事故に遭ったりなどハプニングもありつつ、なんとか明日(プラス7時間の日本時間ではもう今日)に川口ゆうこ画伯の個展が幕を開けます。荷物は翌日、アルハムドゥリッラー(神のおかげで)届けられましたのでご安心を。
日本とアラブの文化交流、今度は日本からアラブへ進出編。アンマンにいらっしゃるかたがたはこの貴重な機会をお見逃しなく、ぜひ足をお運びください。

Yuko kawaguchi Exhibition
2月24日(土)18:00からオープニングパーティ
展示は3月4日(日)まで
Darbounahギャラリー(ヨルダン首都アンマンの第3サークルにある最高級ホテルのインター・コンチネンタルホテル内のショッピングアーケードにあります)にて
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by peaceonkaori | 2007-02-24 04:58 | おしらせ

ヨルダン行きのおしらせ

今から、ヨルダンに向け出発します。帰国は3月6日の予定です。
今回のおもな目的は、PEACE ONのつながりでアンマンで個展をおこなうことになった画家の川口ゆうこさんのアテンド、および3月に開催予定の現代アラブ絵画展の作品を日本に持ち帰ることです。でも、ほかにもやりたいことはたっぷりあって、2週間でどれだけできるかなあ。

現地で使う携帯電話番号は、0799814362です。日本などヨルダン以外からかける場合は、+962-799814362となります。

それでは、いってまいります!


■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■PEACE ONヨルダン帰国報告会
日時:3月10日(土)18:30~(開場18:00)
場所:東京都 文京区立本駒込交流館3F和室A(東京メトロ南北線本駒込駅2番口右へ5分)
報告者:高瀬香緒里(PEACE ON事務局長)・川口ゆうこさん(画家)
参加費:500円
主催:NPO法人PEACE ON
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by peaceonkaori | 2007-02-20 18:16 | おしらせ

イラク女医さんと

札幌で研修中のイラク南部バスラの女医さん2人が東京にやって来るにあたり、わたし達PEACE ONがそのアテンドを務めることになった。日頃おとこのイラク人と接することが多いので、おんな同士で仲良くなれるかしらん、と愉しみにしつつ空港へ迎えにゆく。

いざ会ってみると2人は対照的で、グフランはおっとりタイプ、アンサムはしゃきしゃきタイプ、しかしながら2人ともお嬢さまなんであった。日本にいてもなんと毎日2時間はご両親とヤフーメッセンジャーで話し、札幌の受け入れ先でもとてもたいせつにされているらしい。
シャーレ(アラブの女性がかぶるスカーフ)の身につけかたを教わると、アンサムはじぶんのシャーレを1枚プレゼントしてくれた。

初日2月3日は、六本木ヒルズで東京見物。展望台より、ムラサキに染まる富士山のサンセットを眺める。
e0058439_20391212.jpg夜は、イラク大使公邸にて晩餐会。政治的な話にすっかり花を咲かせてしまい、5時間も長居した。ジュマイリ大使は政治家の立場だけど、ほんとうはわたし達と考えが近いから、イラク人もわたしもジュマイリさんがすきになる。

翌4日、かのじょらは能の観劇。むずかしくってスローリーで、「15分だけ面白かったわ」とのこと。その後すぐに講演会場へ。
e0058439_2031773.jpg「イラクのいま~二人のイラク人・女性医師に聞く~」と題した報告会、イラクの歴史から現在の状況、こども達の苦しみまで、分かりやすく話がなされる。新生児が専門のかのじょらは、毎日のように赤ちゃんが亡くなってゆく現場にいてどれほどこころを痛めていることだろう。「スンニもシーアもクルドもない、イラクは1つなんです」ということを強調してらしたことに、ほっとあんしん。わたしはこれからもけっしてイラクを忘れないし、たとえどんなに細々とでも繋がりつづけてゆこうと、決意を新たにした。当日は120名のかたにお越しいただき、複数の外国人からも活発な意見が飛び交うなど、共催者としては満足なイベントになった。アッラーイサハディック(おつかれさま)。

次の日は5時起き。というのも、東京ディズニーランドで1日をエンジョイするのがかのじょの夢なのだ。苦しい…。
ディズニーといえば、占領地のはずのエルサレムをイスラエルの首都として提示しイスラエルからお金をもらった、イスラエル支援企業。わたしはそれを知ってから誰に誘われても行かなかったのだが、今回ばかりは仕方ない。開園前にグフランにぼそっと告げると、その事実にビックリしつつも、「今日だけはそんな政治的なことは抜きにしてー」ですって。朝からケンカしていたYATCHとの仲直りもとりもってくれたことだし、まあどうせならわたしも愉しんでやろうじゃないか!
e0058439_20324438.jpg水路を行くアトラクション"スプラッシュマウンテン"では、最前列にいたYATCHとわたしがびしょ濡れに。「いいシャワーやったわあ、今度はシャンプーが必要やね」などと冗談をかましながら、夜に再度チャレンジ。「最前列はドローワバシャリーヤ(人間の盾)だ」と"盾"出身者のYATCHが皆を守ろう(?)とすると、今度はグフランがわたしもと申し出る。シャーレがびっしょりになりながらも、とても良い思い出になったみたい。瞬間の写真を購入し、眺めては何度も笑い合っていた。「イラクで辛くなったら、これを見て元気を出しよし」と。
e0058439_2034314.jpgそれにしても、ディズニーランドはまったくもって「夢の国」だ。汚いものがなに1つない場所、西部開拓をフロンティアとして美化する場所、「誰だってハリウッド・スターになれるんだよ」と夢見心地にさせる場所、宇宙にまで行って戦争する場所。ああ、これがアメリカなんだ、アメリカは世界をディズニーランドに仕立て上げたいんだ、とわたしはぐったりと落ち込んでしまった。きゃっきゃきゃっきゃしながらアンサムも、この現実を分かっていたようだ。ゆうべの講演会の来場者は少数で、大多数の日本人はここへ来て(冬の平日なのに何10分も待った)、ぞんぶんに夢に浸っているのだ。それが悪いこととはわたしには云えないけれど。
朝の7時半から夜の11時半頃まで15時間も、ディズニーランド。

当初は2日連続ディズニーランドと無謀な提案をしていた2人も、さすがに1日で満足したようで、6日は東京見物をすることにした。
e0058439_20351110.jpg浅草の浅草寺と、お土産物ショップ。ここでも2人は対照的で、アンサムはお買い物ずきでぽんぽんと買うのにたいし、グフランは荷物が重くなるからとじっくり吟味したうえでひょいっとかさばらない軽めのものを選ぶ。あたまの良くなる煙をあたまにかけて、おみくじを引けば、なんと凶! 大ショックだけれど、「仏教徒じゃなくってイスラーム教徒だからよかったね」と慰めなんだかなんだか、な言葉をかける。おみくじを結んで、凶とさようなら。
e0058439_20364559.jpg2人が好物という天ぷらを食べて、両国の江戸東京博物館へ。アンサムは疲れもあってか、興味がない様子。わたしはグフランと回り、江戸の糞尿を運ぶ桶をかついでみたり、明治の初の公衆電話で「アロアロー、シュローネッチ(お元気)?」とイラクに電話をかけてみたり、人力車や自転車に乗ってみたり。バスラでは自転車はおとこの乗り物だそうで、グフランは自転車初体験(動かない見本だけど)。愉しむ乙女2人。東京大空襲など戦争のところは、やはりさっと見でとばした。実際に今、戦争のただなかにいるかのじょに、戦争の模型を見せられなかった。
グフランに政治的な話をしてごめんねと断ってから、今の状況やサッダームについてどう思っているのかも聞いてみた。かのじょはわたしの結婚式の日取りが4月9日のバグダード陥落の日ということに目を丸くして、「なんでそんなに政治的なのー」と繰りかえすんであった。それでも、日本髪のすきなグフランには、わたしのしろむく姿の写真を送ってねとお願いされた。

札幌では連日のハードな研修でまいることもあるだろうけど、そのぶん東京ではぞんぶんに羽を伸ばしてもらえたように思う。同行された札幌在住フリーライター木村さん曰く、「札幌ではこんなに笑顔の2人は見たことないわ」とのこと。アテンド役としてはうれしい限り。
アラビア語もみっちり学べたしね。今までハニなんかに教わった、たとえば「タアー(来いよ)」という言葉なんかは、ペットの動物かよっぽどの親しい間柄じゃないと使わないらしく、お嬢さま2人には「なんて悪友をもっているの」と怒られたんでありました、はい。
今度はバスラで会えたらいいな。「アッシューフィッチ・インシャッラー(神がお望みならばまた会いましょう)」と、何度も云って。
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by peaceonkaori | 2007-02-19 20:37 | 国内活動
PEACE ONオフィシャルページでもおしらせしている通り、以下のイベントを開催します。アート展は今日から始まりました!
現代アラブ文学で著名な岡真理さんと、現代イラク芸術をあつかうPEACE ONとのコラボです。みなさまのご来場をお待ちしています。

-----転送転載大歓迎-----

◆今、文学と芸術に 何がなし得るか~パレスチナ・イラク・日本~◆
報告と対話:岡真理(京都大学・現代アラブ文学)×相澤恭行(特定非営利活動法人 PEACE ON代表)
日時:2月18日(日) 13:00~17:00時(予定) 開場:12:45
※途中休憩あり。カフェも営業致します。また、中東の物産も販売します。
会場:すぺーす楽多(世田谷区南烏山6-8-7 楽多ビル2F/京王線千歳烏山下車/03-5313-8151)
参加費:1,000円

◆1時より映画を上映します 
 『レインボー』(「地球環境映像祭」2006年アース・ヴィジョン大賞受賞作品 2004 パレスチナ 41分)
 議論に資するため、18日には最初に映画「レインボー」を上映いたします。是非ご覧下さい。
(パレスチナ・ガザ地区への緊急支援カンパをお願いします)

※2月13日より18日まで、すぺーす楽多では、イラク人画家の作品を展示、販売いたします。
※すぺーす楽多は、昼間はレストラン「らくだ」、夜はライブ・バー「TUBO」として営業しています。
 営業時間:午前11時半~午後4時半,午後6時~午後11時半(ライブのある日は7時開店)
 何か一品ご注文下さると幸いです。夜にライブのある日はライブチャージが必要となりますので、ご了承下さい。(2月16日、17日はライブの予定)

共催:すぺーす楽多・特定非営利活動法人PEACE ON
協力:今とこれからを考える一滴の会
問い合わせ:03-5313-8151(すぺーす楽多)

困難な状況の続くパレスチナ、そしてイラク。長くパレスチナ問題に関わり、文学の力について考えてこられた岡真理さんと、イラク戦争開戦前よりイラクに入り、現在障がい児へのスクールバス支援や文化交流活動に取り組んでいる相澤恭行さんに、「人々の生が破壊されている現代に、文学と芸術が何をなし得るのか」という問いについて語り合って頂き、ここで今日本に生きる私達に問いかけられているものは何かについて考えていきたいと思います。

岡 真理(おか まり)
京都大学大学院人間・環境学研究科教員、現代アラブ文学。
学生時代にパレスチナ文学に出会い、以来、パレスチナ問題に関わる。現代世界に生きる人間の普遍的思想課題としてパレスチナ問題を考えている。著書に『棗椰子の木陰で―第三世界フェミニズムと文学の力』(青土社、2006年)、『彼女の「正しい」名前とは何か』(青土社、2000年)、『記憶/物語』(岩波書店、2000年)など。

相澤恭行(あいざわやすゆき)
特定非営利活動法人 PEACE ON 代表・理事。宮城県気仙沼市出身。1971年生まれ。
96年まで音楽を中心に活動。その後アイルランド留学等を通じて国際交流に力を入れる。2003年2月「イラク国際市民調査団」、3~4月米英軍によるイラク攻撃の最中「HUMAN SHIELDS」(人間の盾)に参加してバグダード陥落まで滞在。
2003年10月再びイラクを訪れNGO「PEACE ON」を設立。バグダード在住の現地スタッフとともに、障がい児へのスクールバス支援や文化交流活動を始める。国内では各地講演会やイラク現代アート展を中心に活動。共著『いま問いなおす「自己責任論」』(新曜社)

戦争から4年、圧倒的な暴力と死が吹き荒れ市民生活が崩壊したイラクでは、絶望の闇に覆われて生への希望が根こそぎにされている。報道は死のデータを更新し、瓦礫の上で慟哭する老人の写真などを掲げて人道危機を訴えるが、即時的な言葉で消費される情報は紋切り型の悲劇の記号となり揮発していく。そこではどのような生の物語が破壊されているのか?知らぬ間に我々の生命も枯れ果てて、鏡を覗けば一日100人近くも自ら命を絶つというこの日本社会の闇に戦慄する。
そんな中、私はイラクで画家たちと出会った。大河のほとり、大地と天空とを繋ぐ生命の樹棗椰子(なつめやし)の胎内で育まれてきたイラク七千年の歴史の上に、現代の証言を作品として刻む芸術家たちは、混沌からの光だった。そして昨年来日したイラク人画家ハニ&シルワン両氏は、彼らのアートの哲学を、現代アラブ文学研究者の岡真理さんに語った。その対話は、「人々の生が破壊されているこのときに、一体文学に何ができるか」という彼女が抱く根源的な問いに呼応し、また二人の絵画作品に応答して書かれた彼女の深く静謐なテクストは、今何ができるのかと悩む私の心に温かく染み入ってきた。
文学、そして芸術の力は、そこに確かに存在した人間ひとりひとりの生の物語を想像させ、他者への共感を紡ぎ出す。イラク、パレスチナをはじめ、世界の絶望的な情況に追い込まれた人々と共に生きる希望を見いだすために、まさに今こそ切実に求められている力ではないだろうか。(相澤恭行)              
              
映画紹介 ◆ レインボー Rainbow ◆
(「地球環境映像祭」2006年アース・ヴィジョン大賞受賞作品)
 2004 / Palestine / 41min / DV(2004年 パレスチナ 41分)
プロデューサー:ラマタン・スタジオ
監督:アブドゥッサラーム・M.Aシャハダ
占領下で破壊され、奪われ続けるパレスチナの人々の生活と生命。その痛み、悲しみをレンズに焼きつけるかのように、カメラはまわる。
“私が通り過ぎてきた人々がいる。ある者は、涙を浮かべながら建物の残骸から立ち上がった。ある者は、自らを苛む不安を解決する道を探していた。そしてまたある者は、現実に直面し、疲れ果てていた。皆、私にそっくりだった。私はかつてカメラを愛していた。カメラは痛みを伝え、悲しみを忘れることができると信じていたのだ。いや、私が信じていたのは、希望やより良い人生といったものだったのかもしれない。”

-----転送転載ここまで-----
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by peaceonkaori | 2007-02-13 23:53 | おしらせ
急ですみませんが、本日このようなイベントに参加させていただくことになりました。PEACE ONは、アラブ民芸雑貨などを販売します。お時間おありのみなさま、老若男女を問わずぜひお出でくださいませ。

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女性のための
 「あなたの願いを叶える 美@ncaバレンタインフェア」
~恋愛も、家族の幸せも、キャリアも就職も全部成就させたい~


【日時】2月12日(月)祝日 15:30開場 16:00~20:00
   (自由入退室により好きなブースをお試しください)
※人気のブースは込み合いますので、予約申し込みをしてください

【場所】
JR総武線水道橋駅西口 より徒歩1分/千代田区のJR総武線水道橋駅西口1分の所にある貸会議室(笑)

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・今の彼でいいのか気になるあなた
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入場料;女性起業キャリア成功実践塾の方1000円/一般2500円
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◆16:00よりブースでの運営を開始いたします。

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◆17:00~
無料の「ビジネスマナーセミナー」も開催いたします。就職活動に、面接に、今の仕事をもっとスムーズに、そして、勿論すべてに共通する人間関係が変わります!

◆主催◆
内閣府認証特定非営利活動法人 美@nca(ビアンカ)
(協賛;NCAコンサルティング(株))
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by peaceonkaori | 2007-02-12 13:14 | おしらせ

Dream in Baghdad

3つ前の記事「演劇『バグダッドの夢』イラクから来日公演のおしらせ」のイラクの劇団の来日公演の会場で、イラク絵画の展示とアラブ雑貨の販売をやらせてもらえることになり、1月18日に準備をしに出掛けた。

アナスやヤーセルの久々の面々に加え、イスラーとバーンというおんな役者、照明や音響や舞台美術の裏方さん、そして作・演出のアル・カサーブ教授まで、大勢がやって来ていた。
なぜか天井からロープが下がっていて、その場にいた幾人かがそれで首を吊るような恰好をして遊んでいたので、わたしが思わず「あかんあかん、サッダームみたいになってまう」と言うと、かれらはサッダームの処刑をたいそう喜んでいた。サッダームの死をうれしがるひとに初めて出くわしたので、わたしは少々とまどった。もちろんわたしは、それを良いとか悪いとか言える立場にはない。イラクに住んでいるイラク人なんだ、色んな風に思うひとがいる。いっぽうで、わたしが販売用に持っていたかつてサッダーム政権下で使われていたサッダーム紙幣に、ちゅっちゅとキスをしてサッダーム支持をあらわすひともいた。「わたしもサッダームすきよ」と、わたしは小声で伝え悲しみをあらわした。
アル・カサーブは耳がちょっと遠いようで、最初は気難しそうと思っていたのだけれど(ハニ・デラ・アリやムハンマド・ムハラッディーンの絵を見せてもダメだと言い、シルワン・バランの絵は動きがあるとほめてくれた)、そのうちにまるでおじいちゃんと孫のようにうちとけられた。かれはわたしに、ジャケットやズボン、白色や黒色など1つ1つの単語をアラビア語で教えてくれるんであった。本番中にも遠くからキスを投げてくれたりした茶目っ気たっぷりの65歳、アル・カサーブ。「今のバグダードで教授だなんて危ないんでは?」と尋ねると、やはり「難しいさ」とのこと。
なかには、「俺はマハディさ。今マハディは400万人もいるんだぜ」と誇らしげに言うひともいて、わたしが吃驚仰天して「えーっ、じゃあ銃を携えてひとを殺しているの?」とストレートに聞くと、かれこそ気が高まって「断じてそんなことはない。俺らはクルアーンを勉強しているんだ」と返してくる。「殺している輩は外国人に決まってる。アフガンとかシリアとかサウジとかヨルダンとか」とも。「ムクタダ(サドル)については?」と言ってみれば、「おいおい、この娘ムクタダって言ってるぜ」というように周りと騒ぎ、ていねいな口調で「いいかい。ムクタダはね、神に近い存在だよ」と。聞いていたとおり、ムクタダの神格化が進んでいるらしい。マハディのかれには、「バグダードに来るなら俺が守ってやる」とまで云われる始末。アメリカにかんしてはやはり、大問題だという答えだった。
イスラーとバーンとは、乙女トークを弾ませる。かのじょらは「ちょっと口にしてみて」と、わたしに「ラーイラーハイッラッラー、ムハンマドラスールッラー(アッラーのほかに神はなし、ムハンマドはアッラーの使徒なり)」と唱えさせようとした。これを2人以上のイスラーム教徒の前で云うと、イスラーム教徒になってしまうのだ。「ンもう、知ってるんやからね」と冗談で怒るわたし。宗教についてはじつは今おおいに悩んでいる最中なのだけれど、いちおうじぶんはブディストと答えると、かのじょらは仏教を尊重してくれた。
なによりうれしかったのは、わたしのアラビア語がそこそこ通じるのか、皆アラビア語で話しかけてくれること。まだまだ勉強中のアラビア語だけども、すこし話せるだけでずいぶんと信頼してくれるみたい。学習意欲もわくってもんよ。

さて肝心の演劇のほうはというと、我われ観客は各々どう見たってOKなんだが、どうしても難解に思えた。わたしは東京での全公演すなわち19日から21日までの4回も観劇したので、やっと分かったかなという感じ。雨漏りを恐れる一家の顛末、それは精神的な雨漏りのことでもある。
終演後のアフタートークでも解説を求める声が多かったが、かれらは「ご自身で考えてください」とのこと。やっぱりアーティストやね。政治的な質問にたいしては、「民主的な選挙もあった。今の混乱も近い将来にはおさまるだろう」の一点ばりのアナス。イラクのイメージアップを図りたいのか、かれは政治権力側にいるのか。ともかく、アーティストなんだからと政治の話はしたくなさそうだった。
なかには、「各自の名まえと、スンニ派かシーア派かを順に答えてください」というとんでもなく無礼な質疑があった。これにはさすがに、聴衆からブーイングの嵐。ところが最初のイスラーは凛然と、「イスラーといいます。ムスリマ(イスラム教徒のおんな)で、イラク人です」と延べたんであった。場内は拍手。わたしも大きく手を叩く。スンニもシーアもない、イラクは1つなんだと、そう信じたい。

「アッラーイサハディック(おつかれさま)」と皆に声をかける。ろくに電気もつかない稽古場に集まるのも一苦労のバグダードで、ずっと練習を重ねてきたんだ。
「アッシューフィッチ・インシャッラー(神がお望みならばまた会おう)」と云ってキスをして、わたし達はお別れした。「バグダードで会おう」という夢は、まだ口には出さないでおいた。
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by peaceonkaori | 2007-02-10 00:15 | 国内活動
PEACE ONオフィシャルページでもお伝えしているとおり、いよいよ明日になりましたイベントのおしらせです。
これからその女医さんを迎えに、空港までいってきまーす!

↓転送・転載歓迎↓

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    ◆ イ ラ ク の い ま ◆
   ~ 二人のイラク人・女性医師に聞く ~
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 イラク戦争開戦から4年―――
 治安回復のきざしがいっこうに見えない中、構図の見えない対立は激しい暴力の応酬を繰り返し、市民の暮らしと安全は悪化の一途をたどるばかりです。
 日本の市民のイラクへの関心も次第に薄れ、メディアも犠牲者の数を機械的に伝えるだけになってしまった今こそ、イラクで暮らす人々の声を聞かなければなりません。
 イラク第2の都市バスラから、研修のため来日中の二人の医師に、メディアが伝えないイラク国内の人々の暮らしや医療の現状について伺います。
 ぜひ多くの方のご参加をお待ちしています。

≪お話≫ ガフラン・サバ医師(35歳)
     アンサム・サリ医師(35歳)
 共にバスラ産科小児科病院の小児科医。専門は新生児。現在市立札幌病院未熟児センターなどで研修中。

「私たちは、イラク南部・バスラ市の医師です。私たちの国は、長い間あらゆる種類の戦争に苦しめられています。人々は、理由もなく殺されています。侵略者たちは“人間”に何の関心もありません。子どもたちは、侵略者の強欲を満たすためだけに、その生命を奪われています。彼らは、私たちの精神と肉体を抹殺しようとしています。しかし、私たちの意志は、彼らよりもはるかに大きなものです。期待と希望を、そして皆さんのような暖かい友人を持っている限り……」

≪聞き手≫ 国井 真波(JIM-NET/JCF看護師)

●日 時:2月4日(日)
      18:00開演(17:30開場)
●場 所:文京区民センター(東京都文京区本郷4-15-14)2階2A会議室
     都営地下鉄 春日駅A2出口すぐ上/営団地下鉄 後楽園駅徒歩3分/JR水道橋駅 徒歩13分)
●参加費:500円

≪共催≫
  イラクホープネットワーク
  NPO法人PEACE ON
  JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)
  CADU-JP(劣化ウラン廃絶キャンペーン)
≪協力≫
  セイブイラクチルドレン札幌

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        ◆お問い合わせ◆
     TEL/FAX:03-3823-5508(PEACE ON)
     Eメール:iraq_hope_net@yahoo.co.jp
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by peaceonkaori | 2007-02-03 11:01 | おしらせ