NPO法人PEACE ON相澤(高瀬)香緒里による日誌的記録(~2007年まで)


by peaceonkaori
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安保理各国にミャンマー軍事政権の武力行使を阻止するよう求めるインターネット署名にサインはしたものの、いてもたってもいられなくなって、ビルマ大使館前での抗議行動に参加した。
大使館に近づくと、在日ビルマ人が現地語で叫ぶシュプレヒコールが聞こえてくる。テンポよくしゃきしゃきした声が住宅街に響き、恰好よい。恰好よいだなんてフキンシンなと思われるかもしれないが、イラクのデモの映像を見ていつも感じるように、やはり日本のそれとは異なり、当事者としての身体はった訴えが直にわたしの胸に届いて燃えるんである。
しかし日本人が少な過ぎた。わたしも1つのメールマガジンで情報を受け取っただけだから、広く知られていないのかもしれない。マスメディアが多く取材していたことが救いかも。
日本語でもやってくれたので、わたしも拳をあげて唱える。(囚人の釈放を)「急げ、急げ」、(国連は決議を)「急げ、急げ」、(武力行使を)「やめろ、やめろ」、(軍事政権を)「倒せ、倒せ」!
多くのビルマ人は「来てくれてありがとう、よろしく」と云うんであるが、隣のひとがぼそりと「うちらはもう20年もつづけているのに今さら…」と呟いた。これまでビルマ民主化運動に対してなにも行為してこなかった自分を省みる。せめて今こそと思う。精いっぱい、大使館にお花を投げ入れる。
(10/7追記*うえの段落、記述が不十分でした。コメント欄もあわせてお読みください。)
今日やって来たのは、大使館に抗議することよりも、ビルマの民衆に連帯の意を表することこそが、わたしなりの目的。イラクの民衆に対してと同じように、「わたし達は忘れない、諦めない」と伝えるために立ち上がった。
民衆の圧倒的なパワーを肌で感じた2時間だった。歴史の時に居合わせたと思えた。この感覚を大事に、活動していきたい。

明日も明後日も、抗議の声はつづきます。集まれるかたはぜひ。わたしも行きたいです。

●抗議行動●
9月29日(土)15:00~17:00
在日ビルマ大使館前(東京都品川区北品川4-8-26/JR品川駅高輪口から15分)

●デモ行進●
9月30日(日)14:00
五反田南公園(JR五反田駅)→在日ビルマ大使館(30~40分)
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by peaceonkaori | 2007-09-29 01:03 | 国内活動
今年ヨルダンの首都アンマンで個展を成功させた画家の川口ゆうこさん(同行記は今年2月3月の該当記事をご参照ください)が、日本で個展を開催中。
昨日、銀座の画廊を訪れた。
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初のアラブ滞在で相当に刺激を受けられたとことで、今回の展覧会のテーマもずばり「アラブ」。
旅の記憶を昇華させたような作品群。「異国の夜明け」から始まる物語-そういえば街に響く早朝のアザーン(イスラーム教の礼拝を呼びかける声)で目を覚まされていたっけ-は「Rebirth」を経て、最後は日本の風景を想わせる「帰郷」で幕を閉じる。静謐なのに奥のほうで燃えあがっている。
「Arabian」と題された連作では、モスク(イスラーム礼拝所)の愛らしいフォルム、艶が具象的に描かれている。その前でにやにやしてしまうわたし。

自分の身に明日なにが起こるかわからない、世界だってどうなるか。そんな「未知数」が、ひらひらと舞っている。
軽やかな跳躍がきゅんと眩しい展覧会。みなさまもぜひお愉しみください。

画廊企画 川口ゆうこSolo Exhibition 「未知数」第二章
9月24日(月)~29日(土) 11:00~18:00(最終日17:00)
画廊 宮坂(東京都中央区銀座7-12-5銀星ビル4階/03-3546-0370)
*お花、お菓子、お祝い等、遠慮させていただきます。
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by peaceonkaori | 2007-09-27 00:08 | 読書/鑑賞
PEACE ONオフィシャルウェブサイトではお報せしていたのですが、こちらブログでも。

9月11日に引っ越しを終え、PEACE ONは新しい事務所にぶじ移転しました。
最寄り駅は、池袋から西武池袋線で準急16分のところにある保谷(ほうや)。駅から徒歩5分なのに、畑のひろがるノンビリしたところ。さっそく新鮮なお野菜をパクついています。

NPO法人PEACE ON
〒178-0064
東京都練馬区南大泉3-13-19 コンパス・ポイント105
Tel.Fax.03-6427-8583

今後ともPEACE ONをご贔屓に、よろしゅうお願いします。
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by peaceonkaori | 2007-09-24 13:10 | おしらせ
むしょうにティナ・アレナの「ジュマペール・バグダード」が聴きたくなる。昨年だったか、フランスにいた現地スタッフのサラマッドに教えてもらい、日本ですぐに取り寄せたんであった。
むっとするほど暑い長月の正午にいて、針の束をあたまに触れられたような、涙が胸につかえる息苦しさが迫りくる。人さし指で傷を撫でるような悲痛な旋律にフランス語の甘美な響きがあいまって、女王バグダードの哀しみをいっそう引き立たせている。サラマッドも号泣していたそうだ。
以下、かんたんに訳してみた。せっかくの詩が、わたしの拙い語学力のせいで台無しになってしまっていたらご免なさい。フランス語、数年間きちんと習っていたのにすっかり忘れている。

「我が名はバグダード」

わたしは幸福に生きていた 黒い黄金(*1)や宝石の宮殿で
チグリス河が水晶の石畳を滑る
千人のカリフがこぞって並ぶわ 我われの舞踏会のリスト

皆はわたしをこう呼んだものよ 寵愛に満ちた都と
神よ どれほどの時が過ぎたのでしょう

皆はわたしをこう呼んだものよ 光の首都と
神よ すべて失われました

我が名はバグダード
そしてわたしは落ちゆく
戦車の火のもとで 戦車の火のもとで
我が名はバグダード
醜くされた王女 シェヘラザード(*2)までも忘れてしまった

わたしはこの世を生きる
哀れな乞食として ブルドーザーのもとで
霊がわたしにつき纏う
廃墟で我が美に涙する なおくすぶる宝石に
これが暗殺されたわたしの魂

皆はわたしをこう呼んだものよ 光の首都と
神よ すべて失われました

我が名はバグダード
そしてわたしは落ちゆく
戦車の火のもとで 戦車の火のもとで
我が名はバグダード
醜くされた王女 シェヘラザードまでも忘れてしまった
わたしの千一夜物語はもう誰の興味も引くことはない
奴らはすべて破壊した

我が名はバグダード
そしてわたしは落ちゆく
戦車の火のもとで
我が名はバグダード
醜くされた王女 シェヘラザードまでも忘れてしまった

(*1)黒い黄金は石油の意
(*2)『千一夜物語』を語る王妃


イラクの友は皆、栄華を極めたバグダードを誇り高く語ってくれる。その顔は生き生きとしている。ただしそれらは、どれも昔のバグダードだ。今のバグダードは墓そのものだと、サラマッドは云う。繁栄の都から忘却の都へ、芸術の都から戦火の都へ。
都-最近つと思うのだけど、京の都に脈々と先祖代々息衝いてきた血が、わたしの身体を流れているのであって。古臭い感覚。でもこれまで己のルーツにあまりに無意識だった気がする。バグダードには遥か及ばないたかだか千年の都だけれども、それでも街にはかおりが匂うし霊のようなものが漂っている。すくなくともわたしはそう思う。都に生を享けた人間として、好むと好まざるとにかかわらず。
バグダードという失われた都を考える時、この知覚がわたしにより共鳴を与える。まるで倍音のようなこの関係を、わたしは個人的にたいせつにしようと思っている。
バグダード、わたしの夢。いつか訪れる日を愉しみに、ええかならず。

YouTubeでプロモーションヴィデオがあるので、1曲まるごと視聴できます。ライヴなど他ヴァージョンも色々検索できるので、ぜひどうぞ。
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by peaceonkaori | 2007-09-08 19:24 | 読書/鑑賞

イラクで出産する

イラク北部モースルにいるアハメッドくんに、待ちに待った息子が生まれた。アルハムドゥリッラー(神のおかげで)!
ただ、出産でさえイラク人にとっては厳しい状況のようで、報告メールは手放しではよろこんでいなかった。

おくさんは出産のために2日前から入院した。ふつうなら7時間ばかしかかるのだけど、まともなお医者さんがいなかったため、主治医はこう話したんだ。マジだよ、かのじょは2週間以上も待たなけりゃいけないだと。
かのじょは主治医を信用して病院へ行き、主治医は子どもが生まれる注射をほどこした。3本もの注射が必要だったんだけど、その病院にはなかったし、病院の外にも売っていない。だからかのじょは痛みに襲われ、20時間もノンストップで泣きつづけたのさ。そのうえ病室はひどく汚く、暑く、そして狭かった。
そしていよいよ出産。赤ちゃんが出てこられるように、ちょっとした手術をおこなった。で、信じてくれよ。出産後1時間で、かのじょは退院させられたんだ! なんでかって? 妊婦のベッドが足りないからなんだ。
そんなこんなで息子を授かった。ユースフと名づけたよ。ユースフは3日前から病気にかかってしまった。だけど外出禁止令のせいで、医者も病院も見あたらない。


生まれたばかりのちいさくてか弱いユースフの容態が気になる。
治安や停電の問題も深刻だがさらに、ニネベ内で起きた死者450名ともいわれる大爆発事件の影響が、モースルにも及んでいるらしい。
子どもは希望だね、とずっと誕生を待ち望んでいたのだけど、生まれたとたんにこうも受難がつづくとは。ユースフの、すこやかな将来を祈る。
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by peaceonkaori | 2007-09-02 22:50