アッシューフィック・カリーベン(近いうちにお逢いしましょう)
2007年 03月 10日
あっという間に2週間が過ぎた。
川口ゆうこさんとわたしは、ヨルダンの空港に到着してすぐの荷物が届かないハプニングから、連日のアラブなノリに振り回されつつ、こちらのかたにたいへんお世話になった。初アラブの川口ゆうこさんは、目がぐるぐるするほどアラブを体感したよう。ハニをはじめ、皆がそれぞれに良くしてくれる。日本の習慣とは違えど、とても有難かったしなにより愉しかった。
ギャラリーのムハンナドにラキーン、エジプト人のレザ、おんな主人のマダム・マヤミーン、運転手のハッサン、ハニ一家には幾度もごはんをごちそうになり、シルワンも自身の個展があるというのにすごく親切に振る舞ってくれ、あとはサマー、ムハンマド、サーメル、ハイサム、ムサンナ、マルワン、ハルドゥーン、シャーディ、ファーディ、挙げればきりがない。
川口ゆうこさんの個展は、3枚の作品が売れ、残りは全てマヤミーンとハニが預かり、今後も紹介してくれることになった。イラク・ヨルダンと日本の美術の交流は、今後も継続しておこなおうと約束。PEACE ONとしては、うれしい限り。
3月19日から31日まで東京・銀座の中和ギャラリーで開催するアラブ現代作家展のために、大量の絵画を持って帰るのも今回のたいせつなミッション。ハニが中心となってアラブ諸国から集めてくれているのだけれど、これがまたたいへん。インシャッラー(神がお望みならば)の精神で、けっきょく帰国前日に荷造りとなった。イラーキーのハニはたばこを吸って鼻歌を歌いながら、雑に梱包してゆく(日本に帰国して開梱してみたら、額縁が壊れていたり硝子が割れていたりしたけど、ハニは問題ないと笑っていた…)。こんな大荷物、女性2人でどうやって運ぶのかしらん?
ハニは1年間ヨルダンに住める許可をもらった。マブルーク(おめでとう)! そして良いお家を見つけて来週にも引っ越すことが決まった。
壁にもお財布にもヨルダン国王アブドゥッラーの肖像があった。「キング・アブドゥッラーは良い人物だ」と言うハニ。わたしはびっくりした。アラビはいつだって強い指導者を求めるものなのかなあ。ヨルダンは、親米国でイラク侵略戦争だって手助けしているはずなのに。
帰国前日、ハニの二女ルカイアが怒っている。わたしが日本に帰るのが不満なんだそうだ。「アンティ・フィー・ハキーバティ・イラ・ヤバン(わたしの荷物に入って日本まで行く)?」なんてジョークを飛ばしても、さびしいのはわたしもおんなじ。「ノー、カオリ。ノー、カオリ」と抱きついて、わたしの似顔絵を描いてくれる。こんなに愛くるしいルカイア。ブッセ、ブッセ、と云って、たくさんキスをした。また来るかんね。
ムハンマドのご家族やハイサムが食事に招待してくれるというのも、時間がなくて断らざるを得なかった。申し訳ない。ハイサムとはとくに、サッダームの死の悲惨さや中東の今後について話を展開させたかった。
アル・シャルキーヤTVのヌールがわたし達の映像をくれた。イラクと日本の繋がり、とても良い番組に仕上がっていると思う。シュクラン(ありがとう)。
旅立ちの日、ハッサンが空港まで送ってくれる。途中シルワンのお宅に寄り、シルワンともマァッサラーマ(さようなら)。川口ゆうこさんは、ハッサンとのお別れに涙していた。
ラータンサー・フィー・カルビ(こころに忘れないで)。アッシューフィック・カリーベン・インシャッラー(神がお望みならば近いうちにお逢いしましょう)!
わたし達は60キロは超えているだろう荷物とともに、ぶじに羽田空港までたどり着いた。道すがら、イエメン人のムハンマドさんというエンジニアと仲良くなった。
川口ゆうこさんとわたしは、ヨルダンの空港に到着してすぐの荷物が届かないハプニングから、連日のアラブなノリに振り回されつつ、こちらのかたにたいへんお世話になった。初アラブの川口ゆうこさんは、目がぐるぐるするほどアラブを体感したよう。ハニをはじめ、皆がそれぞれに良くしてくれる。日本の習慣とは違えど、とても有難かったしなにより愉しかった。
ギャラリーのムハンナドにラキーン、エジプト人のレザ、おんな主人のマダム・マヤミーン、運転手のハッサン、ハニ一家には幾度もごはんをごちそうになり、シルワンも自身の個展があるというのにすごく親切に振る舞ってくれ、あとはサマー、ムハンマド、サーメル、ハイサム、ムサンナ、マルワン、ハルドゥーン、シャーディ、ファーディ、挙げればきりがない。
川口ゆうこさんの個展は、3枚の作品が売れ、残りは全てマヤミーンとハニが預かり、今後も紹介してくれることになった。イラク・ヨルダンと日本の美術の交流は、今後も継続しておこなおうと約束。PEACE ONとしては、うれしい限り。
3月19日から31日まで東京・銀座の中和ギャラリーで開催するアラブ現代作家展のために、大量の絵画を持って帰るのも今回のたいせつなミッション。ハニが中心となってアラブ諸国から集めてくれているのだけれど、これがまたたいへん。インシャッラー(神がお望みならば)の精神で、けっきょく帰国前日に荷造りとなった。イラーキーのハニはたばこを吸って鼻歌を歌いながら、雑に梱包してゆく(日本に帰国して開梱してみたら、額縁が壊れていたり硝子が割れていたりしたけど、ハニは問題ないと笑っていた…)。こんな大荷物、女性2人でどうやって運ぶのかしらん?
ハニは1年間ヨルダンに住める許可をもらった。マブルーク(おめでとう)! そして良いお家を見つけて来週にも引っ越すことが決まった。
壁にもお財布にもヨルダン国王アブドゥッラーの肖像があった。「キング・アブドゥッラーは良い人物だ」と言うハニ。わたしはびっくりした。アラビはいつだって強い指導者を求めるものなのかなあ。ヨルダンは、親米国でイラク侵略戦争だって手助けしているはずなのに。
帰国前日、ハニの二女ルカイアが怒っている。わたしが日本に帰るのが不満なんだそうだ。「アンティ・フィー・ハキーバティ・イラ・ヤバン(わたしの荷物に入って日本まで行く)?」なんてジョークを飛ばしても、さびしいのはわたしもおんなじ。「ノー、カオリ。ノー、カオリ」と抱きついて、わたしの似顔絵を描いてくれる。こんなに愛くるしいルカイア。ブッセ、ブッセ、と云って、たくさんキスをした。また来るかんね。
ムハンマドのご家族やハイサムが食事に招待してくれるというのも、時間がなくて断らざるを得なかった。申し訳ない。ハイサムとはとくに、サッダームの死の悲惨さや中東の今後について話を展開させたかった。
アル・シャルキーヤTVのヌールがわたし達の映像をくれた。イラクと日本の繋がり、とても良い番組に仕上がっていると思う。シュクラン(ありがとう)。
旅立ちの日、ハッサンが空港まで送ってくれる。途中シルワンのお宅に寄り、シルワンともマァッサラーマ(さようなら)。川口ゆうこさんは、ハッサンとのお別れに涙していた。
ラータンサー・フィー・カルビ(こころに忘れないで)。アッシューフィック・カリーベン・インシャッラー(神がお望みならば近いうちにお逢いしましょう)!
わたし達は60キロは超えているだろう荷物とともに、ぶじに羽田空港までたどり着いた。道すがら、イエメン人のムハンマドさんというエンジニアと仲良くなった。
by peaceonkaori
| 2007-03-10 00:33
| 中東にて