ダマスカス旧市街ショッピング
2007年 07月 06日
すこし休憩、旧市街の周辺でお買い物。
スーク(市場)を歩けば、たちまち呼びこみの兄ちゃん達の声や人びとのざわめきがアーケードに反響して耳にとけてゆく。「ご婦人、とっておきのものが」と誘われても、「まあ、高いのね」と半額の値を切りだしてみる。
そういえばサラマッドとアマラは、ここシリアでゆっくりと過ごすのは初めてなんであった。アラブ人じゃないYATCHとわたしがアラブをガイドする。絹製品と証明するためにその糸をライターで燃やす手法はダマスカス商人がよくやる手法だが、アマラ達は狭いお店に呼びいれられて熱心にそれを眺めていた。評判のアイスクリーム屋さんのアイスクリームを舐めたり、世界最古のモスクの1つといわれるウマイヤド・モスクの前の露店で絞りたてのオレンジジュースを飲んだりした。
サラマッドは露店で、試着し手鏡でチェックしてぱちもんのサングラスや飼いはじめた猫のために電気じかけで動くぬいぐるみ、それに甥へのお土産といって米兵がほふく前進しながら銃を乱射する玩具を買っていた。「こんなんでえーんかい」と何度もつっこんでみたけど、サラマッドはいったんあきらめておいて路をひき返してまで兵士グッズを買いもとめたのだった。
そのほかに、ドルマを作る時にほうれん草やぶどうの葉に具をくるむ道具も。お母さんへの贈り物かな? これはフィラスも購入。わたしも我がドルマ先生ことハニ夫人オム・ムスタファにあげたいなあとも思ったのだけど、「カオリはほうれん草で巻くのがへたくそやからねえ。わたしは手でできるわ」なんて云われたらまいっちゃうなあと思いなおして止した。
フィラスはアパートメントに戻ってからもその器械を大事そうに眺めていたので、しょうしょう意地悪になっていたわたしは「お母さんのドルマ食べたいんでしょう? バクーバが恋しくなった?」と聞いてみる。フィラスは、「お母さんのドルマ、ほんますきやねん。もうすぐ家族がシリアにやって来る。そうしたら作ってもらうんや」と箱を撫で撫でしながら語ってくれた。
信任投票前ということで、大統領バッシャールのTシャツなどがさかんに売られてもいた。街のいたるところにバッシャール、毎度そうなのだけど今回はとくに多かったので、最初は面白がっていたもののさすがに目にするのも疲れてしまった。
わたし達はオリーヴ石鹸とアルギレ(水煙草)を。
今まで現地のカフェや日本の中東料理屋さんでしか味わってこなかったけど、事務所でアルギレやりたいわねえ、月に1度の"PEACE ON CAFE"で会員さん達にも吸ってもらえたら、と決意。路地のアルギレ屋さんにて、店主のお父さん手製の硝子細工をほどこした逸品。職人のプライドでさすがに値段は700シリアンポンドのまままけてもらえなかったけど、付属品をおまけしてもらい、さらにお隣でフレイバーと炭も買えた。
(追記。帰国後に荷をほどいてみると、なんと破損! 硝子がこなごなに砕けてしまっていた。なんとか口だけは残っていたので、花瓶みたいなのにパテでくっつけてとりあえずできないものかしらん、と思案中。トホホホ…。)
オリーヴ石鹸も、専門店で計算機を片手にねばりにねばって最高級のものをべんきょうしてもらった。わたしの長時間の値切りに、サラマッドは失笑していた。
道路でカメラを構えていると、タクシがピッピーとクラクションを鳴らす。通行じゃましてごめんねと横にどいたら、運転手さんは「ほらほら、わし撮って撮ってー」。ほんっとにもう、シリア人もイラーキー同様に写真ずきの笑顔じょうずなんやから。
ダマスカスでは、たくさんの野良猫を見かける。「ビッズーナ」とイラク訛りで猫と戯れながらアマラが、「ねえ、わたし達シリアの野良猫プロジェクトをやらないと!」ですって。
今夜、サラマッドとアマラはヨルダン経由でフランスに帰国する。わたし達は定宿にチェックインし、キスと抱擁で2人を見送った。アマラがこそっと耳うちする。おとこ抜きの乙女トークでわたしが相談したことを、アマラは気にかけてくれていたのだった。マッサラーマ(さよなら)、わたしのお姉ちゃんとお兄ちゃん。兄弟姉妹のようなかたい絆、こうかんじるからわたしはPEACE ON(と裏組織LOVE ON!?)を宝のように想えるのだと思う。
スーク・ハミディーエの骨董品屋さんユースフさんには、一度ご挨拶したきり忙しくってゆっくりとは会えずじまいだった。
スーク(市場)を歩けば、たちまち呼びこみの兄ちゃん達の声や人びとのざわめきがアーケードに反響して耳にとけてゆく。「ご婦人、とっておきのものが」と誘われても、「まあ、高いのね」と半額の値を切りだしてみる。
そういえばサラマッドとアマラは、ここシリアでゆっくりと過ごすのは初めてなんであった。アラブ人じゃないYATCHとわたしがアラブをガイドする。絹製品と証明するためにその糸をライターで燃やす手法はダマスカス商人がよくやる手法だが、アマラ達は狭いお店に呼びいれられて熱心にそれを眺めていた。評判のアイスクリーム屋さんのアイスクリームを舐めたり、世界最古のモスクの1つといわれるウマイヤド・モスクの前の露店で絞りたてのオレンジジュースを飲んだりした。
サラマッドは露店で、試着し手鏡でチェックしてぱちもんのサングラスや飼いはじめた猫のために電気じかけで動くぬいぐるみ、それに甥へのお土産といって米兵がほふく前進しながら銃を乱射する玩具を買っていた。「こんなんでえーんかい」と何度もつっこんでみたけど、サラマッドはいったんあきらめておいて路をひき返してまで兵士グッズを買いもとめたのだった。
そのほかに、ドルマを作る時にほうれん草やぶどうの葉に具をくるむ道具も。お母さんへの贈り物かな? これはフィラスも購入。わたしも我がドルマ先生ことハニ夫人オム・ムスタファにあげたいなあとも思ったのだけど、「カオリはほうれん草で巻くのがへたくそやからねえ。わたしは手でできるわ」なんて云われたらまいっちゃうなあと思いなおして止した。
フィラスはアパートメントに戻ってからもその器械を大事そうに眺めていたので、しょうしょう意地悪になっていたわたしは「お母さんのドルマ食べたいんでしょう? バクーバが恋しくなった?」と聞いてみる。フィラスは、「お母さんのドルマ、ほんますきやねん。もうすぐ家族がシリアにやって来る。そうしたら作ってもらうんや」と箱を撫で撫でしながら語ってくれた。
信任投票前ということで、大統領バッシャールのTシャツなどがさかんに売られてもいた。街のいたるところにバッシャール、毎度そうなのだけど今回はとくに多かったので、最初は面白がっていたもののさすがに目にするのも疲れてしまった。
わたし達はオリーヴ石鹸とアルギレ(水煙草)を。
今まで現地のカフェや日本の中東料理屋さんでしか味わってこなかったけど、事務所でアルギレやりたいわねえ、月に1度の"PEACE ON CAFE"で会員さん達にも吸ってもらえたら、と決意。路地のアルギレ屋さんにて、店主のお父さん手製の硝子細工をほどこした逸品。職人のプライドでさすがに値段は700シリアンポンドのまままけてもらえなかったけど、付属品をおまけしてもらい、さらにお隣でフレイバーと炭も買えた。
(追記。帰国後に荷をほどいてみると、なんと破損! 硝子がこなごなに砕けてしまっていた。なんとか口だけは残っていたので、花瓶みたいなのにパテでくっつけてとりあえずできないものかしらん、と思案中。トホホホ…。)
オリーヴ石鹸も、専門店で計算機を片手にねばりにねばって最高級のものをべんきょうしてもらった。わたしの長時間の値切りに、サラマッドは失笑していた。
道路でカメラを構えていると、タクシがピッピーとクラクションを鳴らす。通行じゃましてごめんねと横にどいたら、運転手さんは「ほらほら、わし撮って撮ってー」。ほんっとにもう、シリア人もイラーキー同様に写真ずきの笑顔じょうずなんやから。
ダマスカスでは、たくさんの野良猫を見かける。「ビッズーナ」とイラク訛りで猫と戯れながらアマラが、「ねえ、わたし達シリアの野良猫プロジェクトをやらないと!」ですって。
今夜、サラマッドとアマラはヨルダン経由でフランスに帰国する。わたし達は定宿にチェックインし、キスと抱擁で2人を見送った。アマラがこそっと耳うちする。おとこ抜きの乙女トークでわたしが相談したことを、アマラは気にかけてくれていたのだった。マッサラーマ(さよなら)、わたしのお姉ちゃんとお兄ちゃん。兄弟姉妹のようなかたい絆、こうかんじるからわたしはPEACE ON(と裏組織LOVE ON!?)を宝のように想えるのだと思う。
スーク・ハミディーエの骨董品屋さんユースフさんには、一度ご挨拶したきり忙しくってゆっくりとは会えずじまいだった。
by peaceonkaori
| 2007-07-06 16:28
| 中東にて